人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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エッセイ

田水張る 水稲(すいとう)の風 めぐらせて

田んぼに水を張るから、風が強くなってゆくのだと、幼いころのぼくは思っていました。 「田水張る」 夏の季語が示すように この時期、宮城では春から初夏に向かうころは、だんだんと田んぼに水が張られるわけです。 田んぼに水を張る理由はたくさんあります。

愛着とは何なのか、鉄道好きの姿が教えてくれた

昨日、夜の仙台駅のホームでのほほーんと電車を待っていた。そこに、いつもは見慣れない電車がやってきた。 電車の名前はあまり知らないけれど、見ればその電車が何やら特別なものだってことはわかる。「何だろう、この電車」

どうでもいいけど、エレベーターよりもエスカレーターが好きだ。

エレベーターよりも、エスカレーターの方が好き。 寄り道の楽しさを教えてくれるから。

世の中を止める指

昔さ、これが何とも不思議でさ、楽しかったのだけども。

何だろう?絶対にシェアしたくないものってのは?

シェアしたくないものってのは何だろう? と最近よく思ったりする。 カフェとか行くと、特に思う。カメラを持つ手が止まる。

母と子のアーモンドキャラメルときどきメメント モリ

母と、話す。母の同級生が亡くなったという。 「なんでもできるみんなが憧れる人だったんだよねー」 特に思い入れがあるわけでもなく、過ぎていくひとつの出来事のように、母が語る背中を見る。「そっか、そうやって過ぎてくんだね」 ぼくは原稿を書きながら…

さっきまでの乗客

きっとそこには、さっきまで 春が座っていたんだと思う。 関連する記事 ・『ぼくらの生活はガタガタ崩れていく。トラック一台で』 ・『ちょいご褒美な花見を仙台でやりたい → 『森の香本舗』の菓子を片手に出かけよう』 ・『あなたを手放すときこそ、一番き…

「やったほうが良い」ことばかり手を出すクセを持つのは

「やったほうがいいこと」ってのが、世の中は、なんとまあ多いことか。 世界は救ったほうがいいだろうし。 親孝行はしたほうがいいだろうし。 嘘はつかないほうがいいだろうし。 野菜を食べたほうがいいだろうし。 約束は守ったほうがいいだろうし。 おしゃ…

ちょいご褒美な花見を仙台でやりたい → 『森の香本舗』の菓子を片手に出かけよう

仙台も桜真っ盛りでございます。今日はそんな桜の咲き誇る中、 いつもよりもちょっとリッチに 和菓子をもってお花見をしようと思いました。

外でだって僕は簡単にひきこもれる。どこでも同じ価格で同じ味が食べられるから

その朝ごはんを食べていて、淡々とした安心と虚しさを感じる。

悲しすぎる。「では、また」じゃなくて「お元気で」って聞くと

「お元気で」その先の時間に、もう「私」はいない。

卒業しました。照りと翳りを繰り返しつつ

2015年3月25日、東北大学大学院 法学研究科 を卒業いたしました。

恥部ってどこからどこまでだ〜恥部の哲学@温泉〜

前回から続いている、温泉シリーズ。 (いや、シリーズ化する気持ちは毛頭ないのだけれど)今日は、恥部について 温泉について、入ろうとしたならば、当然だけれども裸になる。すっぽんぽんである。ぼくは結構恥ずかしがりなので、最初は恥部という恥部をタ…

シェアする用の写真を撮る自分は、だいたい最初からできている

自分が感動したい台本は、事前にできている。 松島に、趣味の温泉に行ってきた。 いつもとは違うところを歩くので、いつもとは違う風景が見える。日本三景・松島。 やっぱり美しいまちが続く。ちょっと坂道を登って、振り返る。 すると、そこには海がある。 …

ねえ、春の孤独ってどうしたらいいの

休日の午後に、地元から仙台の電車に乗り込む。微糖の缶コーヒーを持って。

分からなくなっていくこと

どうして、恋愛って、 経験すれば経験するほどに、答えがわからなくなっていくんだろう。 「こうなはず」って思えたほうが、きっと楽だった。 よね。 関連する記事 柔軟剤が忘れられない - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ “罪滅ぼし”の恋しかできないかもしれな…

正直「あの日を忘れるな」の「あの日」を共感なんてできない。けど、それでもいい。

「あの日」をぼくらは共感しあえない。 「あ、あのときは入試前で、こっちいなかったんです」 「テレビで見てました」 と後輩に言われると、あーそうなんだ、とため息が出る。黙祷をよびかける放送が各所で流れる。 道端で立ち止まり黙祷を捧げる人がいる。 …

みんなに謝りたい、全てを謝りたいというときないですか

という話を友人とする。そういうときありませんか、と。 これで最後になるかもしれない学食のさしておいしくもないカレーを食べながら、二人で話す。 そうだな、とぼくが言う。そう。 元カノに謝る巡礼祭みたいなことをしたときがあった。Curry Rice @ Cafet…

食事を写真に撮ることで、僕らは何をしているんだろうか

食事を写真に撮る行為がイヤだ、とか、アリだ、とかそんな話はよくある。 ケータイで画像が撮れるようになってからだろう。 先日も美味しそうな食べ物を目の前に、女性らがカシャカシャと写真を撮ってた。 いま、ぼくがしたいのは、そういう話というよりも …

ゆずレモンミントティー と おっさん

閉店間際のカフェが好き。 1日の予定が全て終わってからカフェに30分だけよく入る。 飲み終わりの大人たちがうだるように街を練り歩く姿を抜けて、 カフェに入ると、さっきまでの騒がしさとは一歩横にずれた人や空間があって。 そこのすっぽり開いた空間が、…

負け組にとって月日が変わることは救いだ

月が切り替わる。カレンダーのページがめくれる。 1という数字が、なんだかたまらなく生まれ変わらせてくれたような気持ちにさせる。 そんな子供だましの感情操作に、ズルささえ感じる。 そしてぼくはそんなズルさをよく使う。

恩師が集まる夢を見る

昼寝をした。 恩師たちの夢を見た。 Candy Cane Curve / TPorter2006

トトロへの通り道は、ぼくらが年をとると見えなくなるんじゃないか

昔、よく空き地で遊んでいて。そのときのぼくは、 そこが「空き地」だとは思わなくて。 「ぼくが見つけた未開拓の土地」だと思っていました。

こころが震える瞬間

絶対にライブなんか行きたくないって言っていたのに、 何でも行きたがる姉に連れられて、付き合いで行った。 それがぼくがライブにのめり込む瞬間でした。

年老いた一匹のネコの死がいつもよりも悲しくない

今日は幼い命が やたらと目につく日で。 交差点でお母さんに 抱っこされた赤ん坊も、 たい焼きについて会話をする、 お母さんと子供も 電車の座席で 妖怪ウォッチの歌を歌って クイズをだしあいっこする女の子2人も 自然と目がいく。 飼い猫が、死に近づいて…

イライラする。だってみんな思い通りいきやすい世の中だもん。

ため息が出る。 早く動いてくれよな。 強風の影響で電車がゆっくりしか動かない。 そして途中には安全を考慮して止まる。 大幅な遅れ。 うまく動いてくれない電車。 イライラする。

大人になることは弱さに触れられることなんだって思う

黄色信号が点滅していると、無性に安心している自分を見つける。 初めてそれを見たのは、 たしか大学に入って仙台で飲み会を夜遅くに終えて、歩いていたとき。 話では聞いていたのだけど「あ」とびっくりする。 「ほんとにあるんだ」と。

ちょっとこじれちゃった関係には年賀状が効く

年をとると、いろんな人といろんな関係を育んでくる。 そして一番増える関係が、 「ちょっとだけこじれちゃった」って関係。 年賀状の季節になると思い出すのだけど あのとき、年賀状を出したことで 「大地さんも元気なんですね。 久しぶりにやり取りできて…

最後の6日間

12/25を抜けると、世の中は静かに力を抜いていく。 ぼくはその瞬間が何となくさびしくて、何となく好きだ。 それまで玉入れのカゴに必死で玉を投げ込んできた時間が ピタッと止まるのを思い出す。 1日の中で言うところの、 仕事も全て終え、ホットミルクを…

雪の國と震災のまちと、あのときの言葉と

雪の國(くに)の朝は、雪かきから始まる。 雪をかきながら、あのときの言葉を思い返している。 「家を手伝えない人間が、他人を手伝えるか」