2011-12-01から1ヶ月間の記事一覧
佐藤ノートをお読みいただいてありがとうございました。 佐藤ノートはこの№45をもって終了とさせていただきます。 さて、この佐藤ノートは、そもそも自分の体験談が受験生の支えになるかもしれないと思い、発刊させていただきました。自分自身、現役、一浪、…
本を読んだほうがいいよ。 本を読みなさい。 そういうことばっかり お念仏のように言われ続け 僕たちは育ってきたし 実際そういう教育を受けてきた。 けれどその答えを教えてくれる人は あまりいなくて 強迫観念のように 僕らを襲い続ける。 僕は本が読むの…
受験生活が 全て終わって 何をしていいのか分からなくなった。自分は何をすればいいのだろうか。とりあえず やりたいことをやってみた。 昼間まで寝てみた。 本を読んでみた。 散歩をしてみた。 絵を書いてみた。 だらだらと昼寝してみた。 飽きるくらいテレ…
二浪目で初めて 第一志望校以外の大学を 後期試験とは別に 受験することになった。 いわゆる滑り止めだ。 僕の第一志望大学を希望する受験生は 余裕で受からなければならない。 偏差値の問題では そう言われる大学だった。とは言っても その大学には その大…
国公立前期試験終了後 僕は第一志望の大学を後にした。 50分ほどかけて歩いて帰った。帰った先は予備校だった。 国公立の前期試験や 私立の試験が 続々と終わりを告げ ついこの間まで活気があった自習室は まさに、もぬけのからだった。 この一年の僕の戦場…
自分の部屋にこもって 布団を深くまで被る。 今年もまたこの日がやってきた。 さすがにこの日は 毎年集中できず 勉強は手に付かない状況になる。合格発表そこに自分の番号が あるか ないか ただそれだけの出来事に それまでに泣く、発狂するといった、 自分…
二浪目の受験生活は 受験生活の中で最も淡々とした一年だった。 朝起きて、着替えて、 朝食を食べ、歯を磨き 家を出て、 バスに乗り、予備校へ。 授業を受け、お昼を食べ、 コーヒーを飲み、 その日の復習を軽くし、昼寝。 午後は自習が多く、17時にパンを食…
「どうした佐藤」高校の数学の先生が そう驚いたのも無理はない。 学年での成績が10位に入る僕が 「たかが」数学の小テストで 赤点を取って再試験の教室にいたからだ。 周りには「できない子」ばかりいた。 そこに僕がいるのは 先生からしたら変に映ったかも…
入試直前 シャープペンの芯が描く線は しばしばピタリと止まる。 今年の4月には 僕はどこかの大学生に なっているんだろうな。 志望校の大学には 入ることができているんだろうか。 どんな人と話しているんだろうか。 同じ一年の中でも 全く生活が違う自分を…
「一日目が終わった夜に もしかしたらこの子は本当に 死ぬんじゃないか、と思った」 僕の母は 僕が二浪目のセンター試験の思い出を こう語る。 センター試験は まさに大失敗だった。 他の受験生より センターに力を入れてなかったから 「ある程度」できない…
「一日目が終わった夜に もしかしたらこの子は本当に 死ぬんじゃないか、と思った」 僕の母は 僕が二浪目のセンター試験の思い出を こう語る。 センター試験は まさに大失敗だった。 他の受験生より センターに力を入れてなかったから 「ある程度」できない…
ふぅ、と息を吐く。 深呼吸で吐く息さえ震える。 ついに本番だ。 今自分が試験を目の前にしていることなど嘘のようにしか思えなかった。それでも 何もしないでそこに行ったわけではない。 学習日記を見返した。 そこに書いていることしかできないし そこに書…
ふぅ、と息を吐く。 深呼吸で吐く息さえ震える。 ついに本番だ。 今自分が試験を目の前にしていることなど 嘘のようにしか思えなかった。それでも 何もしないでそこに行ったわけではない。 学習日記を見返した。 そこに書いていることしかできないし そこに…