人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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佐藤ノート№37 〜描く妄想〜

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入試直前
シャープペンの芯が描く線は
しばしばピタリと止まる。
今年の4月には
僕はどこかの大学生に
なっているんだろうな。
志望校の大学には
入ることができているんだろうか。
どんな人と話しているんだろうか。
同じ一年の中でも
全く生活が違う自分を想像し
頭には妄想ばかり駆け巡る。


一浪目のとき
センターが終わってからというものの
目の前に迫った大学生活に
思いをはせる日々が続いた。
大学生になったら
バンドを組もう。
だから今のうちにギターを少しずつ
練習しないと…。

馬鹿な考えだった。
受かる保証なんてこれっぽっちもないのに
むしろ合格できない可能性のほうが
断然高いのに。
僕は目の前のやりきるべき現実から
目を背け
手触りさえない大学生活ばかり
見つめていた。


二浪目のときだって
やりたいことがたくさんあった。
読みたい本がたくさんあった。
行きたい場所がたくさんあった。
会いたい人がたくさんいた。
膨らむ妄想は
メモ帳の一ページに書いて
合格した自分へのタイムカプセルにした。

何かさせられている時こそ
別のことをしたくなる。
それができる日はきっと来る。
でも、まだ来ない。
極限までハングリーになるのだ。
意識がもうろうとするまで
ハングリー精神を貫けば
それが次のステージで爆発する。
待ってろ、大学。
僕はもうちょっと
強くなるから。


一歩先に4月へ向かった、
妄想の僕を想いドキドキしながら
シャープペンの芯は
思い出したように再び線を描く。




今日も素敵な一日でありますように。