人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

MENU

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

佐藤ノート№34 〜緊張をからかう〜

僕は人よりも緊張する。 環境が新しくなると すぐに腹痛を起こす。 一浪目に前期試験に向かうバスの中でも お腹が痛くなり 試験どころではなくなった。 精神面が本当に弱い。 「緊張を楽しめ」という言葉を 僕は理解できなかった。 今でも理解できていないと…

佐藤ノート№33 〜人事を尽くして天命を待つ〜

特定の宗教徒なわけではない。 かといって無宗教なわけでもない。 だから何かに対して祈る。 困ったときやどうしようもない時。 けれどその前に 自分でできることはやってから祈る。 現役や一浪目のとき 試験前になっても 今自分がどの分野ができて どの分野…

佐藤ノート№32 〜揺らぐ決意〜

暖房が効きすぎたバスの中で 頭をぼーっとさせ 途中うとうとしながら 英語文法問題の過去問の復習をする。 ひしひしと感じるようになった センター試験のことを思うと 身震いしかしないが。センタープレの判定はまさかのD判定。 他のセンター模試でもC判定…

佐藤ノート№31 〜手紙〜

二浪目の時に 使っていた携帯電話の 保存メールフォルダに 宛先を入れていないメールがある。 送りたい相手のアドレスはない。そのメールは 二浪目が始まる直前の自分から 二浪目にもがいている自分と 二浪目を終えた自分に宛てたものだからだ。 「好きなこ…

佐藤ノート№30 ~想像と眼前~

話せれば 馬鹿だよね、なんて 笑って解決できることでも 他人と話していないと どうしようもない状態で うんうん唸ってしまうことが多くなる。 二浪目のときに 誰とも話すことがない日々が続き ともすれば自分に声があるのかないのか 分からなくなる瞬間さえ…

佐藤ノート№29 〜生き続けることは罪か〜

苦しさが増してくるほど 自分しか見えなくなる。張りつめたほうが 見えてくるものがあるから それもいいが 受験勉強は孤独な戦いではあるけれど その戦いを支えている人が かなりいることを忘れがちだ。 僕の母は、 毎日4時頃に起きて弁当を作っていた。 正…

佐藤ノート№28 〜誰のために笑うのか〜

秋きっと僕の顔はひどかった。 いまやもうその顔は 思い返すこともできない。 というか 当時はその顔が 普通の顔だと思っていたから 気にかけることなんかしなかったわけで だからそもそも 思い出すなんてことが不可能なのだ。 他人という存在を忘れるほどに…

佐藤ノート№27 〜一握りの奇跡〜

うまくいく模試もあるけれど 失敗する模試も多かった。 それは直前になっても変わることはなく 浮かれたのと同じ分 落ち込んだ。 二浪目の始まりに抱いたのは 計画通り行けば 秋口に記述もマークも順風満帆で 夏開けくらいまではきついけど それからはストレ…

佐藤ノート№26 〜まぐれの効用〜

東北大模試で見事に 8位をとった僕だったが その後が順風満帆に行ったかと言えば 実はそうでもなかった。 実力の一部だったとはいえ 全く初見の問題ではなかったものを解いて いい成績を取ってしまうと 「自分の実力を正確に測る機会を 失ってしまった」 と…

佐藤ノート№25 〜まぐれを呼ぶ方法〜

serendipity という言葉がある たとえば科学者が 実験の手順を失敗したことが原因で 大発見するような 偶然が幸運につながるようなことを言う。僕は二浪目のときに 東北大模試で全国8位をとった。 しかし これは種明かしをすると serendipityだった。 国語の…

佐藤ノート№24 〜良薬は口に苦し〜

10月に入ってから かなりストイックになることができて 一浪目に全ての大学を落ちたとき 家族に自分が放った一言を思い出す。「次は宅浪するから」大学のホームページで 自分の受験番号がないことを確認すると 家族に早々とそう宣言した。その発言は家族の猛…

佐藤ノート№23 〜ぶれないために捨てる〜

二浪目の10月と11月 僕は一番集中していた。 やることが見えているようだった。 その頃には 夏に一度はまってしまった、 泥沼のような迷宮からは 遠く離れることができた。春には来ないようにさえ思われた 「入試」が 水平線から太陽が見えるように はっきり…

佐藤ノート№22 〜死ぬ気でやれ、むしろ死ね〜

「死ぬ気でやれ、むしろ死ね」 そんな狂喜乱舞した言葉を 何かの紙の裏に書いて 部屋の壁に貼った。 貼ったのはたぶん9月あたりだったと思う。ずっと計画的にやってきた。 吐くまでやれとか 連続何十時間勉強せよとか 精神論は嫌いだった。 適度に休憩をとら…

佐藤ノート№21 〜無理×Something =0 〜

人一倍負けず嫌いのくせに 癖だった言葉が「無理」だった。その言葉を浪人している時に 禁止にした。 理由はそんなに大それたものではない。 人一倍負けず嫌いだということを 自覚して半ば誇りにしていたのに 「無理」を連呼する自分が 矛盾しているように感…

佐藤ノート№20 〜知行合一〜

一浪目と二浪目の決定的な違いを 今まで何個もあげてきたけれど まとめてみるとぴったりくる言葉がある。「知行合一」多くの偉人とされるおじさんやおばさんが この言葉を掲げてきた。 その細かいニュアンスなどは 人により違うものの 僕が解釈しているよう…

佐藤ノート№19 〜自殺と原始人〜

段々と浪人生活に息苦しさを感じると どうしようもない閉塞感に 襲われるようになる。 孤独そのものの二浪目の生活だったので 僕は精神的に不安定になった。 当然のことのように 毎日予備校に同じ時間に行く。 同じ時間に昼ご飯を食べ 毎日同じような勉強を…

佐藤ノート№18 〜「僕」と「ぼく」と「ボク」〜

もう少しでこの長い 「夏休み」というトンネルを抜ける。そう思った瞬間 同時に二学期が始まってしまう。 そういう不安が襲ってきて プレッシャーとの追いかけっこが始まる。 僕はそういうことを考えたとき 二浪目にしていたことは 今からセンター、二次試験…

佐藤ノート№17 〜1コマだけの脱獄犯〜

二浪目の夏休みに僕はよく逃げた。 やりきれない気持ちを ぶつけることができず 本屋まで歩いていって 1コマ分くらいの時間を 立ち読みに費やして また自習室にトボトボと帰ってゆく。 本屋から街に出ると はぁ、といつもため息ばかり出た。 周りに歩いてい…

佐藤ノート№16 〜受験生の「あき」は夏にくる〜

勉強を続けていくうえで 意外と厄介な問題がある。 「飽き」だ。一生懸命やらないと。 もっとやらないと。分かってはいるのに 気怠さに襲われて 手が一向に動かない。僕も受験時代に 「飽き」と格闘してきた一人だ。 二浪目の夏、やはりそれはやってきた。 …

佐藤ノート№15 〜完璧の岸壁〜

「なぜ大学に落ちたんだろう?」 そんな風に聞かれたら 必ず言うことがあるだろう。「完璧主義者だったからすかね」完璧主義者であることを 受験までは意識しなかった。 それほど困らなかったからだ。 しかし、受験のように、少なくとも 数字という結果を求…

佐藤ノート№14 〜第一志望は不満足〜

「京都大学に行きたいです」 高一の二者面談でのその発言が 初めての進路希望だった。 ただ有名な大学を言ってみただけだ。 成績を維持できなかったこともあり、 そんなことは忘れ去ってしまったが。メディア関係の仕事がしたいなあと思って、大学を探してい…

たった一通のメッセージ

「佐藤さんの言葉、とても感動しました。応援しています」 たった一通のメッセージでした。ある日、ブログのメッセージボックスに届いたメッセージ。 たった一通のメッセージ。そんなメッセージが 確実に僕の心を揺さぶって 確実にエネルギーになりました。…

佐藤ノート№13 〜いざ修学旅行生から大学生へ〜

修学旅行に行くと学生は 急に生活リズムや食生活が崩れる。 深夜にお菓子を食べたり、 テレビを見続けたりする。僕の大学受験人生の夏休みを 振り返ってみるに現役時 家でずっと世界史の年表を作成。一浪時 夏期講習はしっかり受けていた。 授業開始時間に一…

佐藤ノート№12 〜バスは最善の通学方法〜

浪人時代、 僕はバスに乗って予備校に通学していた。 平日だと 一番早い便で6時40分、 最終便が19時40分 土日だと 一番早い便で7時40分 最終が17時40分だった。 一時間に一本程しか走っておらず、 片道1時間〜1時間20分かかる。 (雪のせいで4時間かかったこ…

佐藤ノート№11 〜苦しむ権利〜

あっという間に一学期も残りわずかになり、 夏期講習の準備が 周りであわただしく始まる。 振り返ってみると、 というか振り返る余裕もない。 今こうしている間にも 今日も復習を残してしまったこと、 成績が思うように伸びていないことに 嘆く。何か合格に…

どうでもいい

自分が行き詰まった時に必ず向かうお店があります。特にそこの店員さんの接客が素晴らしいとか飲み物が美味しいとかそんなことではありません。 よく分からないけれど、そこに行ってパソコンもスケジュール帳も持たずにただひたすら窓から見える景色を見続け…

佐藤ノート№10 〜 人生のバッター 〜

中学の定期テスト前になると、 小学校のときは なんて自由に遊べていたんだ。 と思った。 高校の定期テスト前になると、 中学校の定期テストは楽だったよなぁ。 と憂鬱になった。年齢を重ねるにつれ、 昔悩んでいたことが ひどく呆気ないもののように 感じる…

佐藤ノート№9 〜模試は良い子の敵?〜

模試でいい点数を取ることに 越したことはない。やっぱり、 模試の結果が帰ってきても 判定・点数・偏差値 はっきり数字や文字で出てくる結果を 真っ先に見てしまう。 ずっと、テストと聞くと 過敏に反応した。予備校や高校の担任 親 友人色んな人の期待を勝…