人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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佐藤ノート№30 ~想像と眼前~

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話せれば
馬鹿だよね、なんて
笑って解決できることでも
他人と話していないと
どうしようもない状態で
うんうん唸ってしまうことが多くなる。


二浪目のときに
誰とも話すことがない日々が続き
ともすれば自分に声があるのかないのか
分からなくなる瞬間さえある生活で
傷つくことがあると
それを話せる人が誰もいないから
自分の中でどんどん傷が深くなった。

今思えば他愛のないことなのに
当時の自分には勉強が手に付かない程
重要なことだった。


もともと自分には
そういう節がある。
人一倍心配性だから
あれはどうだろうか。
これはどうなっているだろうか。
これをやったほうがいいんじゃないか。
それの繰り返しだ。
自分がある程度自由に動けるときなら
まだましで
浪人生のように
何かの目標に向かって
あまり周りを気にすることが
できない状況になると
とたんにその不安は大きくなる。

よくありがちなのは
模試の結果を見て
変えられない状況を
シミュレーションすることだった。
あの問題で点数もっと取れたよな
という後悔ならまだいいが
ランキングを見て
このくらいの順位にいる奴らは
もう余裕なんだろうな。
というような変えられない現実に
うんうん言った。

もっとひどくなると
乗ってきた自転車の鍵は閉めたかなとか
バスにシャープペンを忘れてきたときなど
シャープペンのことばかりが気になって
本当に勉強どころじゃなくなった。


小さなことで大きく動揺する性質に
ずいぶんと苦しまされた。
目の前のことよりも
遠い先のことに思いをはせる性格も
ピンチになると
想像の中で揺れ動く不安な情景に
思いをはせすぎる。

自分の手の届かぬ状況に
手を届かせる方法が
いつも目の前にあるとは限らない

目の前は目の前で
自分にできることが残されていることに
案外盲目だ。




今日も素敵な一日でありますように。