雪道
最近朝に早起きをする。
奇跡だ。
何日続くかわからない。
そして悲劇なことに
そういうことをやり始めた瞬間に
雪が本格的に降り始める。
だから、朝はこんな状態
悲劇だ。
命からがら近くのコンビニまで歩いて行って
ホットコーヒーを買うのが使命。
歩道はすっかり雪で深い雪に覆われているので
雪のない車道側を歩く。
でもたまに対向車がやってきて、
強制的に歩道側に行くことになる。
ちょっとギリギリすれ違えるんじゃ無いのー?
と、もしかしてだけど状態で考えてみるけど
もしかしない。
あえなく深い雪の待つ歩道側に出ることになる。
悲劇だ。
帰り道、ふと頭に浮かぶ。
もう少し時間が経った道端で
登校中の小学生たちが
わいわいきゃいきゃい喜んで
長靴で深い雪をわざと歩く姿。
そうやって、道は踏み鳴らされていく。
進撃の巨人で言えば
それはつまり
「地ならし」
だ。
そうつまり、登下校中の小学生は巨人である。
いや、そんなことは思ってないけど、
30歳過ぎて
「足が冷たいの」
とか言ってるおっさんは
そうやって子供たちが作った轍(わだち)を
我が物顔で歩いていく。
きっと、身の回りにはそういうことがたくさんあるのだと思った。
感謝していく大人でありたいなとかそういうことよりも
雪道を歩くのなら、小学生のように歩きたいな、と。
使命感とか義務感とかに駆られながら雪道を歩くのではなく、ただただ、目の前の雪にたわむれる、キモいおっさんでいたいな、と。