人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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佐藤ノート№14 〜第一志望は不満足〜

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京都大学に行きたいです」
高一の二者面談でのその発言が
初めての進路希望だった。
ただ有名な大学を言ってみただけだ。
成績を維持できなかったこともあり、
そんなことは忘れ去ってしまったが。

メディア関係の仕事がしたいなあと思って、大学を探していた時、
高二のとき担任に
成績もそこそこいいのだから
東北大学を目指してみたらどうか。
やりたいことがそこにないかもしれないが、
潰しのきく経済学部にでも
入っておけば大丈夫だろう。
とすすめられた。
わけも分からず
僕の志望大学はそこに決まった。

そこから、
大学はただの「義務教育」と化した。
行く必要はあるが、行きたいわけじゃない。

一浪目のときに、
ある講師に出会って志望校が変わった。
その講師の話す世界観が好きだったから、その講師が大学で勉強していたという
法哲学」なるものに興味をもった。
大学に僕の欲しいものがありそうだ。
初めてそう思った。

それで、僕は法学部に行きたいが、
大学はそれまでと同じ東北大学でいいや
と思い、東北大学法学部を目指した。

二浪目のときには
次第に法哲学というより
哲学を勉強したくなって、
哲学に力を入れている大学を探した。
そして、大阪大学文学部に行きたくなった。
初めて自分で選んだ大学だった。

しかし、周囲の反対や
自分の中で検討した結果、
東北大学法学部に第一志望を決めた。

ではそこに受かった今、どうか。
法学部はそんなに面白くない。
でも、これは性格の問題かもしれないが
京都大学でも、経済学部でも、文学部でも
僕は満足しなかったと思う。


やりたいことは特にない。
そんな発言を方々で聞く。
それは嘘だと僕は思う。
ただ勝手に、
大学や学部というくくりありきで考え
自分のやりたいことを
諦めているにすぎない。
自分のやりたいことに
ぴったりあてはまる志望校なんてない。
むしろ、やりたいことを
学部から飛び出してやってしまう場が
大学であっていいのではないか。

学びたいことを学ぶ場。それが大学だ。
大学は手段でしかない。
専門の先輩、知識、環境が
他の学部より手が届きやすいのが
志望校の良いところではあるが、
それがこれからの大学生活を決める
全てではないのでは。



今日も皆さんの一日が素敵でありますように。