人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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どうでもいい

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自分が行き詰まった時に必ず向かうお店があります。

特にそこの店員さんの接客が素晴らしいとか

飲み物が美味しいとか

そんなことではありません。
よく分からないけれど、そこに行ってパソコンもスケジュール帳も持たずにただひたすら窓から見える景色を見続けるのです。


一時間ほどそれをします。
そうすると、色んなことでぐるぐるしていた頭が急にすっきり、というか良い意味でどうでもよくなります。
どうでもよくなる、というのはもっと気楽に行こうぜ、と思えるということです。
つい最近も、そこに行って大きな壁にぶつかっていた自分を救うことができました。
まあ、その時は「行き詰ったらこの店いいよ」とかつて自分が伝えたはずの相手が、僕に同じセリフを僕に言い返すという変な話でしたが。

他のお店に行っても同じ感覚を味わえませんでした。
だから、その場所でないと今のところダメ見たいです。


どうしてかな、と考えたのですが最近ちょっと分かってきました。

そこの窓から外が見える席に座ると、交通量の多い交差点が見えるのです。
そこを歩く人たちを見るからだと思うのです。

ちょっと前までの僕はそこを歩く人たちの中の一人で、一生懸命前だけを見て歩いていたんだなぁ。
と思い
そんな姿を上からずっと見ていると、無性におかしくなるのです。
そんなに物事難しくないよ、複雑じゃないよ、と思うのです。
物があっちからこっちへ動いて行くだけ。
そんな風に思うし
住んでる世界って意外と広いじゃんって思うんです。
サッカー見てると、ピッチってすごい広いように感じて、パスコースってすごいあるように感じるじゃないですか。
けど、ピッチに立って見るとものすごい狭く感じて、どこにパスをしても相手に取られる様に感じてしまう。
そんな感覚に似ていますね。

だから、それを上から見て、何だ意外と何でもできるし、どこでも行けるじゃんって思うんですね。

忙しさを上から見て、ちょっと冷静になるんですね。


あと、ぼけーっとするのは、意味を乗せない時間をわざと作りたいからです。
あれもやんなきゃこれもやんなきゃ、わーってなって、今日中にこれとこれとこれやって、一時間でこれやって、だから今これとこれがこうなって・・・どうすりゃいいんだー!
ってなってるとわけが分かんなくなります。

だから、ちょっと止まって時間に意味とか生産性とかを乗せない時間を作ります。
そうすると、あんまりいらないことはそぎ落とされて、本当にやらなければいけないことだけ見えてくるんですね。



そういう風にして1〜2時間ゆっくりして、店を出てから一つ深呼吸する。

不思議なくらい程良く気怠くて、程良く笑顔になれるんです。