人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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佐藤ノート№34 〜緊張をからかう〜

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僕は人よりも緊張する。
環境が新しくなると
すぐに腹痛を起こす。
一浪目に前期試験に向かうバスの中でも
お腹が痛くなり
試験どころではなくなった。
精神面が本当に弱い。


「緊張を楽しめ」という言葉を
僕は理解できなかった。
今でも理解できていないと思う。
もちろん
言葉としての意味は分かっていたが
それを経験して
体で覚えているという点では別だ。

しかし
二浪目に
僕は人に話せば笑われるような解釈をして
その言葉をものにした。
なかば苦し紛れだったのかもしれない。
緊張している状況を楽しむのではなく
緊張している自分を
からかって「楽しんだ」のだ。
たぶん「楽しみ方」は
そういうことじゃないんだけれども。

緊張して焦っている自分を
指さしてあざけるように
「緊張してやがんの、ばーか」
と思って、笑った。
実際に笑った。
しかし
そうやって笑いものにされる自分は
こう反論する。
「うるせぇ、誰だって緊張してんだよ」


悲しい時に楽しくなる歌を聴くのは
心理学上、逆効果だと言われる。
実際の気持ちとのギャップが
ストレスを感じさせるという。
だから
悲しいときに悲しい歌を
どっぷり聴くと案外気持ちが和らぐ。
無理しなくていいからだ。
しばらくこのままでいいのだ
と安心できる。
僕の対策は
それに似ていたのかもしれない。

緊張している自分を
隠そうとするのではなく、認める。

思えば
「どうしよう、どうしよう」
と考えているとき
「どうしよう」と思う気持ちを
「どうしよう」と考えている。
そんなのその場で解ききれる問題ではない。
そういう自分とは
付き合っていかないとしょうがない。
「まったく、しょうがないな、お前は。」
と鼻で笑って
そっからよいしょと腰を上げ
できることから
ひとつひとつ解決していく。
それを「落ち着き」というのだろう。