人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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佐藤ノート№39 〜春夏秋冬〜

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二浪目の受験生活は
受験生活の中で最も淡々とした一年だった。
朝起きて、着替えて、
朝食を食べ、歯を磨き
家を出て、
バスに乗り、予備校へ。
授業を受け、お昼を食べ、
コーヒーを飲み、
その日の復習を軽くし、昼寝。
午後は自習が多く、17時にパンを食べ、
19時30分に予備校を出て、バスに乗り、
家まで勉強。
家に着いたら、ご飯を食べ、風呂に入り、
歯を磨き、寝る。
本当にこの生活をほぼ崩れることなく
続けた。

途中、他人事のように思う。
これが世の中で悲観される、
「受験戦争に巻き込まれた学生」か、と。

もし僕がそれに当てはまるなら
案外いいもんですよ
自分で選んだ部分もあるから
そんなに悲観することじゃない。
と世の中に伝えたかった。
だって、淡々とした毎日に見えても
僕は毎日違うことを思ったり、悩んで、
変化を感じて
自分で自分にすごいなとも感じた。


思うに
受験は人生の縮図である。

春は基本を作り上げる。
そのために同じことを繰り返す。
色んな刺激に触れて
まだ柔らかい肌は
傷つきながらも強くなる。

夏は人生におけるモラトリアム。
今までの苦しさがほぼ報われない。
やって来るのは閉塞感。
けれども
だからといってさじを投げると
目標からはどんどん遠くなる。
まだ行けると思って
血眼でチャンスを探していると
わずかに見える糸口を
必死で掴もうとする。

秋口になっても我慢は続き
もう駄目かもしれないと
自暴自棄に陥いることと
いや、やれるという
過信に似た自信を
交互に繰り返す。
僕の場合それを救うのは
支えてくれる人たち。

そして冬になって
初めて希望の光らしきものが見える。
それがすごく嬉しくて
ほんのわずかな喜びでも
頑張る原動力を得る。


人生の縮図である小さな波は
本当の人生の大きな波の
どこに位置しているのだろう。
僕は今
どこの季節にいるんだろう。



今日も素敵な一日でありますように。