佐藤ノート№43 〜ending &; opening〜
受験生活が
全て終わって
何をしていいのか分からなくなった。
自分は何をすればいいのだろうか。
とりあえず
やりたいことをやってみた。
昼間まで寝てみた。
本を読んでみた。
散歩をしてみた。
絵を書いてみた。
だらだらと昼寝してみた。
飽きるくらいテレビを見てみた。
「あぁ、幸せだな。
勉強のことなんて
これっぽっちも考えなくていいんだ。」
最初はそう思った。
けれど
そう思えるのは長く続かなかった。
何かが足りなくなった。
そういうことをしても
空虚感だけが心に湧く。
ぽっかりと心に穴が
どんなことをしても埋まらない穴が
空いたような気がした。
「さぼることにも限界がある」
と中学校のときの先生が言った。
そういうことか
とようやく実感が湧いた。
やりたかったことは全部
受験勉強のときに逃げ込みたいな
と思うことだらけだった。
そして
受験生活は終わったけれど
ただ単に
何かが始まっただけなのだ
何かを見つける必要がある
と思い始めた。
結局
ゴールラインに
到達したと思っていたけど
自分はスタートラインに
立ったばかりなんだと
気付かされた。
受験だけではないのだと思う。
僕の知る限りでは
生きているならば
僕らは
ゴールラインとスタートラインの連続を
突き進んでいく。
途中でくじけるかもしれない。
それでもいい。
誰も気にしてなどいない。
でも
きっとそれを気にする自分が
またやって来る。
ようこそendingへ。
そしてopeningへ。
今日も素敵な一日でありますように。
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