人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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どうでもいいけど、エレベーターよりもエスカレーターが好きだ。

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エレベーターよりも、エスカレーターの方が好き。
寄り道の楽しさを教えてくれるから。


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昔、高校生の時、現代文の文章だったかな、
「エレベーターは、今いる階から目的の階まで一瞬にして運ぶ。
 しかしエスカレーターは、その過程も目に移らせながら運ぶ」
というのを読んで。
そっから意識しだして。
時間が切羽つまってない限りは、ゆったりエスカレーターでいくようにしている。

まあ、あれだ
手をつないだカップルが横並びにエスカレーター乗るのだけは
お兄さんゴールテープみたいにそこ走り抜けたくなるんだけどね。


今の時代は色んなものが「レコメンド」という形でオススメされて、自分にあったもんですよ、と言われる。
「プッシュ型」なんても呼ばれるけども。
あっちこっち無駄足を踏まなくても、欲しいだろうものが目の前に現れる。


けど、エスカレーターから見えるものは、何にもオススメしてこない。
こっちなんか振り向いてもくれやしないもんに、
自分から目線をぐいと伸ばし、
あの惣菜、んまそうだなぁとかわずかな嗅覚を伸ばしたり、
ああ、母の日にあのクリーム色の手帳はどうかな、とか思ったりして。

ぼくはデジタル時計よりもアナログ時計が好きで、もっと言うと砂時計が好き。
針が分と分の合間、秒と秒の合間をきちんと動いているのを見ると、
時間を方角みたいな感じで把握する。
「こっちからあっちに行く間に何してようかな」


人間は、「こっち」と「あっち」を一瞬のうちには切り替えられない。
どんなときでも、「こっちからあっち」がある。


出発地と目的地だけじゃないんだ。
人間の人生ってやつは。


その途中にあんまりにも豊かで彩な道が、幅広に伸びている。
そしてその道端に咲くものを想像力の手でいくらか紡いでいって、本来の目的地だったとこに着くと、最初想定していた景色とはだいぶ違うものが見えたりする。

道草しすぎて、我を見失うこともあるけれども。


エスカレーターは少しやさしく、少しだけいじわるに、ゆっくり上がる。


そうやってぼくはブックオフにたどり着くわけだ。


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