最後の6日間
12/25を抜けると、世の中は静かに力を抜いていく。
ぼくはその瞬間が何となくさびしくて、何となく好きだ。
それまで玉入れのカゴに必死で玉を投げ込んできた時間が
ピタッと止まるのを思い出す。
1日の中で言うところの、
仕事も全て終え、ホットミルクを飲んでみちゃおうか
なんていう、そんな時間にも似てる。
このときに入ると、世の中はもう、
無理に気張ろうなんてしない。
「今年もいろいろありましたね」
なんてテレビやネットがこぞって振り返る。
そこでは、良いことも悪いことも
怒ったり悲しんだり喜んだりしない。
「あったね、あったあった」
と、ただ、流れていく。
いいんだ。
昨日の失敗も、
一昨日の失敗も、
一ヶ月前の失敗も、
364日前の失敗も
成功も挫折も酸いも甘いも苦いも全部、
全部ぜんぶ静かになっていく。
この時間は等しくみんなに流れてく。
ぼくの場合は年明けに論文の提出があるから
まだまだ気は抜けやしないのだけど
それでも、この時間は静かだ。
来年は来年で忙しく慌ただしくやってくるだろうけど
今は、12/25まで自分のカゴに入れてきた玉入れの玉をゆっくり数えている。
人生を、かっぽしよう
関連する記事
なあ、男子くんよ - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
コンプレックスに悩む彼女が 自分よりも太って一重の女性から教わったこと - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
恋をした。彼女の話をしてしまう - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
他のエッセイも読んでみる
エッセイ カテゴリーの記事一覧 - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
書いた人のTwitter見てみる
Follow @daichisato88
Facebookフォローで情報受け取る方はこちら↓