学生の一番大きな宿題は「どうやってノートを使い続けられるか」考えることだ《後編》
以下の文章は、2014年12/12に全国ICT推進協議会で、
佐藤大地がプレゼンした内容を加筆修正したものです。
スライドが白だったので、ブログデザイン上、色が同化して見づらくなって申し訳ないです。
「これからの大学生とノート」についてプレゼンしてきました - 人生かっぽ — 佐藤大地のブログ
前編はこちら
Evernoteはスゴくない
さて、ここまで学部生のころから大学院生の現在まで
ぼくとノートとの付き合い方、
特にEvernoteとの付き合い方を話してきました。
ここまで来て、それでは改めて
よく聞かれるこんな疑問を突きつけてみたいと思います。
「Evernoteって何なのか?」
つまりそれは
「Evernoteの何がスゴイの?」
こういう質問と同じかなと思うのですが。
使えば使うほど思うことではありますけど
「Evernoteってそんなにすごくない」
と思ってしまんですね。
だって画期的に3秒後の自分を変えてくれるなんてことはないし、
魅力的なグラフィックで動くわけでもない。
けど、
『そんなすごくない』が、すごいんです。
どういうことかと言うと
今までぼくが話してきたことにそれが表れています。
ぼくはEvernoteというノートを付き合ってきて、
それをもはや特に「使うぞ」なんて意識もなく使っています。
つまり日常に溶け込んでいるんです。
けど、論文を2回目に書いたときの感動のように、
あとになって、日常に溶け込んでいるということが
いかにすごいかをマジマジと突きつけられるわけです。
それが「『そんなすごくない』が実はすごいんだ」ということです。
では、この「そんなスゴくないが、スゴい」と感じてしまうのはなぜなのか
ということを説明してみたいと思います。
スゴさを考える前に、まずは
「Evernoteって何アプリですか?」
こういう質問に答えておく必要があります。
「メモアプリですか?」
「ストレージアプリですか?」
もっと具体的に言うと
「『Dropbox』と何が違うんですか?」
これに対してのぼくの答えは
メモアプリでもストレージアプリでも無く、
ノートアプリだ
というものです。
メモアプリっていうと、
メモしてあと使ったらポイッですよね。
あとで使うことを想定していない。
ストレージアプリっていうのは、
ただ単に保存しておくためのものです。
けど、Evernoteは
ある意味どちらの性質も持ってはいますが、
それで終わるものではなくて、ノートなんです。
ノート
っていうのはどういうことかと言うと
そこに書かれた情報を、何度も何度も活用する道具
っていうことです。
ときには書き加えたり、一部だけ使ったり、くっつけたりして使うものです。
そういう点では単にメモとかストレージとは違います。
そして、大学生や先生方とデジタルな学びについて話していると
このノートという点については、
あまり重く見ているようには感じられないことがよくあります。
瞬間的な楽しさや刺激とか
デジタル的なスゴさとか
そういうことに目がいきすぎているような気もします。
もちろん、それも大事なのですが
けどもっと大事なこととして、
考えたこと、聞いたことを書いてそれをどう活用するかということ
つまり、ノートとどう付き合うかということがあると思います。
そしてEvernoteはここまでうるさく言っているように、ノートなんです。
じゃあ、Evernoteをノートだとした上で
そういうEvernoteはじめとする、デジタルなノートの何がスゴイのか?
まず
進化する
ということです。
これ、紙のノートにはないことです。
すでに話してきたように
今日のEvernoteは、ぼくが最初に使い始めたEvernoteとは
違う機能を持っています。
ウェブクリップとか、Skitchとか、ドキュメントカメラ、画像内の文字まで検索できます。
自分が今までずっと使っていたノートが、
朝起きたら新しい機能をつけて進化しているんです。
こんなの紙のノートでは絶対にないですよね。
商品全面改修とかはあると思いますが、
自分が今まで書いてきたノートが変わるわけじゃないです。
これはデジタルなノートだからできる、アップデートがあるためです。
それからデジタルノートがすごいのは
検索する
という機能が強くなったことによって
ノートを保存し、検索し、活用して、また保存する
というサイクルがきれいに回るようになることです。
このことについては
もうすでに再三ぼくの例で話してきました。
ノートがたまったときに威力を発揮したのは、検索機能でした。
今では、ぼくのノートの数は16,700を超えています。
それを検索するのです。
もはや自分専用Googleを検索するようなものです。
紙のノートと違って、
ノートブックやタグで編集しやすく、
キーワードを検索窓に打ち込み探し出せるので、スピーディー。
こうしてノートが果たすべき、
保存したものを活用し、さらにノートに厚みが増すというサイクルを、
グルグルグルグル回すことで学びを深くすることができます。
そしてデジタルノートの良さとして最後に、
いつでもどこでもノートを作り、編集し、検索し、閲覧ができるということです。
これはそもそもぼくがiPod touchを買ったあの日に、
デジタルノートに踏み込んだ理由でもありました。
ぼくは現在、
iPod touchとiPadとMacBook AirでEvernoteを使っていますが、
状況によって使う道具を選びながらEvernoteを開きます。
例えば電車の中で立っているときはiPod touch、
ドア付近でもたれることができるならiPad、
座れるならMacBook AirでEvernoteを開きます。
どんな状況でも機器を変えることで同じノートを見ることができています。
このようにして、ぼくは大学に入って
デジタルノート、Evernoteを使うことによって
ノートを連続させることができるようになりました。
ぼくは日々Evernoteにノートがたまるほどに
ものすごい力を得ている感じがします。
何か新しいことに挑戦しようとしたときに、
今までの自分が全部Evernoteにあるから自分は大丈夫だと思っています。
だって今までの学びを全部持ち歩いんてるんですから、
それでできないならしょうがないし、
大体のことは何とかなると思っています。
この先、大学院でも、大学院を卒業しても、
ぼくはこのノートが武器であり大切な財産です。
そしてこのことに気づいたこともまた、武器であり大切な財産です。
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