人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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高めあえる恋愛を捨てて、彼女が帰ってきたところとは

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高め合う恋愛ってのが、経験上、きらい。

あの、どこかずっとキラキラしている状態が、きらい。


「お互いを高めあえる恋愛がしたいと、
 かつては思っていました。
 けど、それはもういいやと思ったんです」
それは、奥さんから出た言葉でした。
二人連れ添って何十年もきた夫婦と話をしていたときのこと。


Lunchtime salad
Lunchtime salad / WordRidden

「昔は素敵だなと思う男性とお付き合いしていて
 知らないことをたくさん見せてくれたし教えてくれた。
 次会うときは、また面白いことしていて
 すごいなあって思うひとばっかりだったんです」


旦那さんはそれを聞いて
はにかんでサラダをつまんでいる。


「どうして旦那さんと付き合うことに?」
ぼくがそう聞くと
「なんででしょうね、
 たぶんそういう関係に、疲れていた」
旦那さんは、サラダをはにかんでつまみ続ける。


「疲れていた」


実家
実家 / shibainu



「刺激しあえる関係になりたい」
とは恋愛に求めることとして
指3本に入るくらいよく聞くこと。


お互いに
目の前にあることに一生懸命に取り組んで
達成して
すごいねって言いあって
お祝いする。
それでお互いから学ぶことも多くて。


学べる相手と恋愛したい。
かの有名なバーキンも、
そんなことを言っていたんですね。


ただ、それを聞くたびに
ぼくはどこかしっくり来なくて。
なんでかって言うと
お互いに一番近いところにいるのに
なんだかお互いのことを
見ていない気がしていたからなんです。


「この人と、一度別れてるんです」
奥さんが言う。
え、そうなんですか。
その言葉自体にはびっくりしない。
どちらかと言うと気になるのは、こちら
「どうして、もう一度やり直したんですか」


「帰ってきたくなったんです」
彼に。と奥さんはその言葉に付け足す。

“帰ってきた”

何やらその言葉がとてもしっくり来る。
すとん、と、大切なところに落ちる。



「『ただいま』が言えて、
『おかえり』って言ってあげられる。
そういう関係になりたいなと思ったんです」


これか。


Pancake Tortoise
Pancake Tortoise / Mark Dumont



「学びあえる」「刺激しあえる」
そう言えば聞こえは良いんですけど
結局どっかお互いに競争をしているような状況で。


お互いが
ウサギとカメで言うところの
ウサギであれば良いのだけど
例えばどちらかが不調になってしまって
こけてしまったりしたときに
誰が手を伸ばすのかなと。


世の中は、頑張れって言ってくる。
怠けるな、頑張ろうと呼びかける。
だったら家くらいは
競争抜きにしてもいいんじゃないの
って思うわけです。


「ダメだったのかーよしよしお疲れさま」

「上手く行ったの! おー良かった!」


どっちでもいいと思うんです。


どっちでもいいから、
あなたに待っていて欲しい。
あなたを待っていてあげたい。


そういうことが一番そばにいるからこそ
できることだなと思うわけです。



高めあうのは、外で十分。
ひとは疲れる。疲れたとき、どこに帰るのか。


人生を、かっぽしよう

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