人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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ヨリを戻しても彼女らがダメになったワケ

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「ヨリ戻したんだけど、結局は、またダメだったんですよね」
とその女性が切り出す。

Pasta with tomatoes
Pasta with tomatoes / Luca Nebuloni


ヨリを戻したことは彼女から聞いていた。

[ヨリを戻す]
一度別れた二人がまた一緒になること。

[糸をヨル]
2つの糸をねじり合わせて、一本の強い糸にすること。


彼女から話を聞いていると、糸をヨッても、全ての糸が、ヨル前よりも強くなるとは限らないらしい。

FLORAL HEART - Wedding Wooden Heart - Rustic Bohemian decoration, Choose from 9 fabrics - Wood Shabby Chic wedding decor Wedding Favor
FLORAL HEART - Wedding Wooden Heart - Rustic Bohemian decoration, Choose from 9 fabrics - Wood Shabby Chic wedding decor Wedding Favor / Mannia&Titta

どっちがふったわけでも、ふられたわけでもなく、お互いなんとなく嫌なところがあった。
それは連絡のリズムの違いでもあったし、
相手の異性との距離感の取り方の違いでもあったし、
すぐに弱々しくなってダメダメになるところでもあったし
お互いの糸同士がお互いの弱くササクレ立った部分が気になって、離れることを二人は選ぶ。


お互いが完全に嫌いなわけではなかったから、
連絡は付き合い続けるときまでとはいかないものの取り続けていた。


不思議なことに、
付き合っているときよりも付き合っていないときのほうが関係は良くなったりするもので
やっぱりお互いに連絡したり、たまに馬鹿な話をすると、気が合った。


自分が寂しいときに、ちょうどよく連絡してくれたのも彼だったし、彼にとってもそうで。
自分がかけて欲しい言葉をかけてくれるのも、やっぱり変わらなかった。


そのうち、彼のほうが「ヨリを戻さないか」と持ちかけてきたのだけれど
彼女もそれは考えていたことだったので快諾をする、という流れに。


二人は、ヨリを戻す。


Close-up view of 3-ply twined wire
Close-up view of 3-ply twined wire / james mallos

ヨリを戻して数ヶ月は、渇いた身体に水が染みこむがごとく、楽しさが元通りになるように感じていた彼女。
一度ダメになったものだから、そこはよく分かっていたから、相手もきっと分かっていてくれて、今度こそマシになっているはず。
そう思っていた。


最初のほうは嬉しいことに、彼も以前あったササクレ立ったことを意識してくれていて
連絡も自分を尊重してくれていたし、異性との距離感も考えてくれていた。


ただ、少しずつ少しずつ
また同じようなササクレが見えてくる。
それは、彼がボロを出し始めたのか、自然と出てきたのかは分からないけども。
一方で彼のほうも彼女に対しては同じことを感じていたらしく
二人はまたしても、同じようなことで喧嘩をして、ほつれていく。


「なんで? 直してくれるって言ったじゃん」
「直してんじゃん」
「直ってないよ」
「お前だって同じだろうが」
「わたしだって頑張ってんだけど」
一度別れてまただから、今度の喧嘩には「結局また」が付く分、威力も大きい。

それが少しずつ少しずつ重なっていって
「やっぱり、わたしたち合わないね、別れよう」
それが、最後。



戻る前に相手の弱い部分が見えているか

Pasta
Pasta / cyclonebill


話を聞いていて思ったのは、お互いのヨリを戻した理由が、お互いがやっぱり必要だということに気づいたから、ということ。
けど、このときに抜けていたのは、前に別れるに至ったネガティブな部分。


考えてみれば
弱い部分というササクレがあったから別れたわけで、相手の良い部分はお互いが認め合っていたから、それがまた恋しくなるのは当然っちゃ当然で。
それが、お互いにさびしくなったタイミングが合致して、付き合うというかたちになってしまった。
以前別れたネガティブなことを見ないで。




弱さを直すことを相手任せにしないか

Fresh Italian Pasta
Fresh Italian Pasta / Rubber Dragon


それから、以前別れた理由になったことを、直すことを相手頼みにしていることも気をつけたいな、と。


もう一度付き合うんだから、相手はマシになっているだろうか。
とか
マシになってないとヨリを戻さない
とか
相手が、自分の気に入らない部分を直しているかばかりを期待していると、そこはたいてい直っていないので結果的にはそこがまた気になって「直ってないじゃん」となり、残念なことになる。


だったら、自分が相手を受け入れられるかどうか見つめなおしたほうが分かりやすくないですか。
あの人のあの部分はいい。けど、あの部分は気に食わない。
それはまだ自分に受け止めきれるキャパがないから。
じゃあ、ヨリは戻さなければいい。
逆に、
前はあの部分は気に食わなかった。
けど、今は受け止めるだけの自信があるよ、と思うならヨリを戻せばいい。


自分にとってネガティブな部分は、あくまで自分にとってネガティブなだけです。
だったら自分を変えてしまうのが手っ取り早い。



Corn Pesto Pasta
Corn Pesto Pasta / whitneyinchicago



他人なんて自分が思ったようになっていることのほうが稀だと思うんですね。奇跡。
だったら、自分の器を広げるなりして対応したほうが良いと思うんです。


思うに、
お互いがお互いに「その弱さを直して、自分の弱さを受け入れて」という弱い糸なら、
ヨリ直したところで、それはボロボロの糸で。
けど、一度ほつれたとしても、お互いに相手の弱い部分も受け入れて補えるくらい太い糸になるなら、
それは以前にも増して強い強い糸になる。


人生を、かっぽしよう

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