お前また「因数分解」から逃げんのか
最近、家庭教師を始めたわけでございます。
けど、ぼくのほうが生徒の背中から学び取ってること多し。
最近も、ぼくが「因数分解」からずっと逃げてきたんだなあと。
生徒が因数分解ができなかったんです。
本当にできなかった。
x^2+5x+6(「^2」は2乗の意味)
を見ると今のぼくだと何となくできちゃう。
(x+2)(x+3)
とか暗算です。
「どうして?」って訊かれたほうが説明に困る。
けど、彼らはできない。
なにがどうなればどうなるか検討もつかない。
ゆっくりゆっくり何度もつまづきながらやる。
最後の数を見てみよう、掛け算の組み合わせを全部出してみよう。
その組み合わせを足し算したときに真ん中の数になる組み合わせはどれ?
よし、一個一個やって行こうよ。
あ、その組み合わせじゃなかったみたいだね。
お、それっぽい? あー違う。
それかな? それっぽい? おーできたじゃん。
そうやってゆっくりできていく。
けど、すぐに壁が立ちはだかる。
真ん中ががマイナスの数になったとか
今度は大きい数がきたとか
そういうことでまた全然違う問題に見える。
けどまた黙々とペンを動かし始めるわけです。
成長するほどに物知り顔で
「やりたいことをやろう」とか言うようになる。
分別がついたようなつもりになる。
それで、やらないということを選ぶ。
で、いろーんなことを手放しそして手を出す。
因数分解できない、平面図形できない、二次関数できない、確率できない。
ぼくは何ができるんだ。
きっとあるはずだ。
何のことはない、
ぼくが手放してきた。逃げてきた。
そういうことだったのです。
その判断は
本当に汗を流し考えた結果なのか
大人ぶることで逃げてるだけなのか。
人生は因数分解ほどきっちりこれしかないと分けられないかもしれないけど、
それでもまずは目の前の因数分解にへこたれずに取り組んで参ります。
先生も因数分解がんばりまっせ。
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