僕が1年間で読んだ本301冊の中から選ぶ14冊【2015年私的書籍ランキング上位本】
2015年は読書メモを数えてみたら、合計301冊読んでました。
最近はKindleもセールでいい本が99円とかザラにあるので、Kindle破産しかけたぼくにとってはすごく助かりますね。
そういうことで、2015年の1年間をかけてぼくが読んだ本の中で、とくに「これは良かった!」と強く思うものを、紹介したいと思います。
なお、あくまで2015年にぼくが読んだだけなので、出版日などは2015年以前のものも入っているので悪しからず。
そんじゃいきます!
目次
世の中に詳しくなるシリーズ
・世界のニュースなんてテレビだけでわかるか!ボケ!!
世界が手に取るように分かってくるではないか。
「サルでも分かる」と書かれていた本が分からなくて、じぶんの知能がサル以下だと気付いた著者が書いたニュースを分かりやすく書いてくれた一冊。
「分りやすい」と書かれていても、結局のところ専門用語バンバンな他の本とは違います。
むしろ真面目先生たちが書けない内容になっている。
何が違うってその例え話。
「ギリシャ危機」を、年収1,000万しか集まらない婚活パーティーで嘘ついたやつが混ざってるということで例えたり。
「サブプライムローン」をイケメン牧場で例えたり。
ぼくとしてはインドがなぜIT大国になったのかという話になるほどと思った。
・やりなおす経済史 -本当はよくわかっていない人の2時間で読む教養入門
経済はギャング抗争だ
蔭山さんは代ゼミの講師時代からお世話になってます。
もう、政治経済と倫理がわかりやすくておもしろすぎて。
で、この本も面白いんだろうなって期待していたら、予想のはるか上。一般向けの書籍だからさらにレベルが上がってた。
経済史をギャングの抗争になぞらえて展開。
あっちがこっちを脅して金を出させたとか、裏切ったとか、こびへつらってるとか。
だからこそ分りやすい。高校までで「いやだなあ」と思っていてなかなかとっつきづらかった経済についてすんなり分かりました。
・誰もがその先を聞きたくなる理系の話大全 (できる大人の大全シリーズ)
「文系だから」なんて言い訳はもういらない
STAP細胞とかiPS細胞とか、話題になってるけどナニソレオイシイノ?状態になってる人。
けど自分から調べる気にもならない人。
そんなひとに向いていると思います。
内容自体もひとつの話題見開き1ページサイズに収まっているから、寝る前にサクッと読み進めることもできます。
理系ってこんなに夢のある話だったんだスゲーって思える。
ビジネス頑張れるシリーズ
今年のビジネス系は良書はあまりなかった気がする。
・ビジネスモデル全史
もうね、すごい情報量。すごい具体的。
ビジネス書アワード2冠受賞した『経営戦略全史』の続編にあたる本書。
なにがすごいって、本書は歴史書でもある。
どうやって商売の仕組みを作ってきたのか。
どうやったら商売は成り立つのか。
何世紀も前の時代の商売もきちんと拾って紹介をしている。
これ一冊あったらビジネスモデルに困ったときに辞書代わりに使える。
なるほど、こうやって「価値」ってつくるんだなあって納得すること請け合い。
前回作はこちら。これも良書。
気持ちが楽になるシリーズ
・嫌われる勇気
どっちかって言うと2014年話題になった本でしたけど。
ブームのときにはあまり乗りたくないという人間ですぼくひねくれ万歳。
で、ブームが過ぎ去った後でも、やっぱり面白いと感じましたぼくは。
と、いうかこのブログを読んでくださってる方々ならかなり気に入ってくれる一冊かな。
ぼくもわりと周りにピッタリな人がいたら「読んでみるといいよ」ってすすめてました。
ぼくが役に立ったのは
「人は人。じぶんはじぶん」と割り切る「課題の分離」
ただこの手の本って読んだときのスッキリで満足しちゃうんですよね。
三森さんの記事でもこういうのがあったし。
『嫌われる勇気』で、何が変わっただろう。 - ゆるふわいずむ
そうならないためには、
大事だと思った部分はじぶんなりに「おぼえよう」って刻み込んで
きちんと思い返して「気をつけよう、気をつけよう」って意識しながら生きることだと思うんです。
そうすると口癖とかに出るから。
そして行動に出るから。
・僕の隣で勝手に幸せになってください
読み終わった後、だれかにやさしくなりたい。そう思える。
フォロワー数10万人を超える人気ツイッタラー「蒼井ブルー」さんのTwitterつぶやきを主にまとめた本。
蒼井ブルーさんのアカウントはこちら。
この手のまとめ本ってあまり好きじゃないんですが、
読んでもらうとすごく「優しい」って何なのか、すごくわかります。
全然上からじゃないし、全然卑屈でもない。
なのに元気や勇気が出る。
そして、じぶん自身の言葉を振り返る。
じぶんはもっとやさしく言葉を使えないだろうか、と。
じぶんがトゲトゲしたとき、定期的に開きたい本。
・日付の大きなカレンダー
生きていくことをじぶんも語りたくなる
筆者の岩崎さんは筋ジストロフィーを患っている。
筋ジストロフィーというのは、日に日に筋肉が変形していく病。
筆者は文章を書くことが得意だったわけではなく、書くことがそこにあったから書こうという感覚で始める。
なんだろう、
今までぼくらがいつも目の前にしていた言葉なのに、岩崎さんによってもう一度編み直されて目の前にするとずいぶん様変わりして、はたと気づくことがたくさんある。
生きるということの一瞬一瞬が、こんなに満ち満ちたものだったのか、と見つめ直し、語ってみようと思える。
漫画シリーズ
・ダンジョン飯
ザ・2015年のマンガ!
今年じわりじわりと売れに売れ、ついに「このマンガがすごい!2016年版 オトコ編」にて1位を獲得。
ダンジョンの話を料理漫画へと変える切り口が斬新。
あまりにも金がない主人公たちは、ある日倒したモンスターを食べようという発想へと至る。
ただ、『進撃の巨人』のようなゾゾゾゾッとするような面白さは2巻までの時点ではあまり感じられないので、
そういうのを求めている人は満足できないかもしれない。
使徒襲来!
2015年は物語の「使徒襲来」にあたる大事な年でした。
さらにはKindle版の1巻あたりの値段が突如として50円に下がって話題を呼びました。
エヴァってすごい深いイメージがあったので手が出せなかったのですが、ぼくもこの機会に参入。
さすが。深いっす。
近々エヴァを通して考えたことをガッツリレビュー付きで書く予定です。
・いつかティファニーで朝食を
明日も頑張ろうって思える。
2015年にドラマ化されたのをきっかけに読み始めたマンガ。
なんだかんだで心の中で一番残り続けてるマンガかもしれません。
なので、このブログでもかなり『いつかティファニーで朝食を』の感想を書かせてもらいました。
小説編
・ひらいて
若さ。もがく。ぶれる。
もう、どう処理していいか分からなかったので、いい本なのにレビューすら書けなかった作品。
主人公の愛は華やかでモテモテのキャラ。
それが地味男子に心惹かれてしまうのだけど、彼がまた愛に振り向かない。
単なる恋愛の話かなあと思ったら、そこは綿矢りさ。全然でした。
なんでそうなるのってそこだけ読めば思ってしまうのに、読み進めてる時は自分すらそうなってしまいそうで怖い。
完璧。だからこそ感じるコンプレックス。
ラストシーンの電車に乗って外を眺めるシーンはとめどもなく涙が出てくる。
・火花
これを読まないで2015年を終えたって言っていいんですか。
火花のレビューについてはこちらにガッツリと書きました。
www.jinseikappo.com
やっぱり一年通してもこれは素晴らしい作品のトップレベルに上がってきます。
それくらい素晴らしいんです。
純文学
って意味と楽しさを分からせてくれる作品。
これを読んで物語の味わい方が変わった気がします。
「何も起きないこと」が、楽しいんです。
刺激に溢れていなくたってかまわない。
・サラバ
何と言えばいいのだろう
とにかく、おもしろい。
もう少しきちんと説明すると、おもしろい。
上の火花を書いた又吉さんもオススメしていた作品。
学習編
・試験に出ない英単語
英語がみるみるくだらなくなる。
英語を勉強し始めた人にプレゼントしたら間違いなく英語が好きになるけど効率的に勉強できなくなる一冊。
まあどれくらいアホくさいかっていうのは語るよりも見てもらったほうがいいので、こちらを見てください。
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みなさんの年間オススメ本は何ですか?コメントなどなどでぜひ教えてください。
それではみなさん、良き読書ライフを!!
人生を、かっぽしよう
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