ご存知? 付き合って2ヶ月目と13ヶ月目の危機があるんです
“別れを考える時期”ってのがあることに、
相談に何十と乗っているといると気づくわけです。
「付き合ってどれくらいたつの?」とあるときから興味で聞くようにしたら
「2ヶ月目」とか「1年と1ヶ月(13ヶ月)」とかって声がすごい多い。
たしか、この子、そろそろ2年目(13ヶ月目)入るな。
そう思って、ぼくはお節介ながら様子を聞く。
「どうなの?」
と聞くと
「うん、まあまあ」
という感じで、ノロけるでも、グチを言うわけでもなく、淡々と話すって感じ。
付き合った当初の、ノロけ話でまわりすら幸せにしてしまうようなエネルギーが、ない。
Pacific Spirit / Lawrence Murray
別れやすい月。
よく聞くのは3,6,9という3の倍数月が
恋人たちに新たな試練が訪れるから別れやすいとか言うんですけど
ぼくが聞く限り、違って
短いと2ヶ月目、ちょっとたつと13ヶ月目が多い。
どうしてかな、と考えると
あるひとつの仮説に行き着きます。
どれも、“乗り越えた先”なんです。
1ヶ月や12ヶ月っていうのは、みんな目標に頑張る。半年とか。
ちょっと嫌なことがあっても。
けど、それを越えると、大きな到達点ってなくなって。
嫌なことがあったりすると、考えがどんどんぐるぐるした迷宮入って。
「どうしてわたしは、この人といるんだろう」って思う。
考えることに一生懸命になる。
Nasride Palace - La Alhambra de Granada Spain Andalousia - Picture Image Photography / Grand Parc - Bordeaux, France
「うーん、付き合う意味って何なんだろうね」
13ヶ月目の人が言ってくる。
そんなもの。
そんなんないよ。考えるなよ。
そう思う。
付き合う意味とか考えるようになったら、マズい。
それはつまり
「何のために、どうやって、この人と関係保とうか」
って考えてるわけで。納得させようとしているわけで。
それを越えて「やっぱりこの人」ってなれば、よりしっかりした関係になるけど
だいたいは「ちょっと距離置こう」「やっぱ友だちのままで」ってなる。
見つかるわけないんだ、答えなんか。
けど。
手遅れなら、それこそ「アルバム見て」と言うしかないけれども
別れを決めないうちであれば、まだ予防できる。
「『いつもありがとう』を探そうよ」
ぼくはそう言う。
「料理を作ってもらうこと当たり前だと思ってないから」
「料理作ってもらうために結婚したんじゃないし」
「だから何でも『有り難う』だよ」
大切な人と良い関係をつくる人は、なぜこの言葉を大切にするのか。 - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ
付き合う前は、
ちょっと会えても「今日はありがとう」って連絡してたのに
いつの間にかそれが「当たり前」になる。
会えて当然。時間とれて当然。そばにいるのが、当然。
平たんな道が、当たり前。
けどそうじゃないでしょうと。
その当たり前になってる状況が、有るのが難しい、つまり有り難いわけでしょう、と。
Straight roads...blue skies... / seanrnicholson
2ヶ月、13ヶ月、何もこのタイミングだけではないと思います。
熟年離婚する理由も、
「夫が退職して、支える意味がなくなったから」というのが多い。
ある一定の境界線までは頑張ろう、そうなってしまってる。
境界線が示すのは“そこまで頑張ろう”じゃないです。
そこに本来あるのは“いつも有り難う”。
だからこそ気づくのが難しくて、
だからこそ気づくのが素敵なことなんだと思います。
付き合う意味って何だろう。一緒にいる意味って何だろう。
むしろ
そんなふうに考えられる相手に、有り難うって言いたい。
人生を、かっぽしよう