人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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甘えてた「いつかは結果出るよ ずっと頑張ってれば」って

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「あきらめなければ夢は叶うよ!」
という言葉は日本で生きていればどこかで聞く。


ぼくもその言葉を信じて生きてきたし、受験期まではどちらかと言うとその言葉に毒されていました。


「あきらめなければ夢は叶う」
その言葉に毒されて、いつまでも頑張れるなんて思っていた受験期のぼく。


実は何かに挑戦するときに、一番最初に決めるのは「あきらめる時を決めること」だと気づきました。

本記事は5回シリーズ記事「失敗して失敗して成功する方法」の第五回目です
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DSC_5640.JPG / imgdive

ブレるな
と言いつつも、いつまでも根も葉も出ないようなことをしていては無駄なのも確か。



ぼくの場合、
現役と一浪目のときは、どこかのうのうと勉強をしていました。
まあ一年もあるし、余裕で受かるでしょ。どうせならトップ合格とかしちゃうか。
と思っていました。


ところがどっこいなわけです。
一浪目のときも見事に落ちました。


あまりにも余裕すぎる行動をとっていました。
時間に余裕があるので、最適な勉強方法を模索して色んな本を読んでいたわけです。
その時間があれば、もっと優先してやるべきことがありました。
基本的な問題を解きなおすべきだったし、単語帳を暗記すべきでした。
時間がありすぎるばっかりに、優先順位の低いものから手をつけて、優先順位の高いものから逃げていました。

もしも、一週間後に試験日ですと言われたら、
ぼくは真っ先に問題集から重要そうですぐに身につきそうな問題を探して、
1問でも多く問題を解こうとしたはず。


そういう状況で親から言われたのです。
「次の年もし落ちたら、働くこと」


それまではどこか、落ちても何とか平和な生活が待っているはずと思っていたのですが
その言葉によって、落ちた時の自分の立場がはっきりとして、身が引き締まる思いになりました。


そして、試験日から逆算して、
この一年何をしないといけないのか、まず何から始めるのか
を考え始めるに至りました。



餅つき device
餅つき device / ignat.gorazd


自分が伸ばしたい、伸ばせそうな科目を把握して
志望校の配点の仕組みをもう一度きちんと分析する。
センターでこれだけ落としても二次試験で得点取ったほうが楽な戦いだな。
そうすると、1日のうちで時間をかけないといけない科目は……。


そもそも真剣にやろうと思えばそこまでやっていたのですが
「終わり」を強く意識したので、ここまで無駄なものをそぎ落とす勉強になりました。
とにかく受からないといけない。受かればいい。
トップ合格なんぞ、いらない。


そう考えて
配点の低いセンター試験を捨てて勉強時間をほぼ取らず、二次試験に特化した勉強へと変えます。
結果的にその闘い方が結果を出したものとなりました。



この考え方は、年間の勉強計画だけではなくて、もっと細かい勉強にも使いました。
例えば、英作文の勉強法。
ぼくは英作文の勉強法を二浪目のときに、丸暗記にしました。
答えの言い回しを暗記して、問題文で、覚えたものでちょっとでも言い換えられそうな表現は全部暗記したものを使うというスタイルです。
英作文は当たっていたら点をあげる、ではなくて、
間違っていなければ点をあげる、という採点方式じゃないかと自分なりに予想をしていたので、
確信をしていた勉強法だったのですが、先生には猛反対を受けました。
自分なりには確信していたものの、周りの声に不安もあったので
「夏明けの模試で5割得点できなければ、方法を変えよう」
とやめる時を決めて、打ち込む。
結果は、模試で99%の正答率。ぼくは勉強法に確信をもったのです。


Mochitsuki
Mochitsuki / ivva


経営の世界でも「出口戦略」を持つことの大切さが言われます。
出口戦略とは
「いつまでにこれくらいの結果が出なければやめる」「こういう結果が出たらやめる」出口を考えるということ。
つまりは、一生懸命やって結果を出す期限を自分なりに決めておくということ。


こうすることで、逆のようですが、逆に一生懸命になるんです。
「やめる」と言うとネガティブで口にしてはいけないことだとぼくは思っていましたが
「やめる」と言わないときのほうが一生懸命になれないネガティブな自分でした。


漫才のM−1グランプリがコンビ結成から10年までしか出られない理由は
10年やっても目が出ないなら、あきらめろ
という意味だそうです。
これは厳しいように感じていたけれど、だから必死になるんだと思います。
また来年もあるしね、と思っていたら良い芸人は生まれない。


「時間がたくさんあるからと言って、良い仕事ができるとは限らない」
というセブンイレブンCEOの鈴木敏文の言葉があります。
もっと時間が必要です、と社員が言うところを短く設定しても、その時間の中のベストを考えるから、人間意外とできる。
時間がありすぎると、調べすぎるし、行動することを先延ばしにして、結局締め切りギリギリに踏ん張るという経験が多くの人にある。


何か新しいことを始めるとき、何か新しいことへ変えるとき、
期限を設定する。そこまで全力でやって、結果を出す。
夢はあきらめない。けど、夢を叶える手段は、正しくあきらめる。


人生を、かっぽしよう

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