何にでも諦める人←→立ち向かう人は算数で分かる
もう、どう考えたって切り抜けらんない、こんなこと。
今までこんな経験したことない。
そういうときに、こう言ってしまってた。
「いや、知らない。わかんない」
「知識不足」
ある算数の問題
先日、こういう問題を紹介したんですけど、
まあ、そのときに思い出したことでもあるんですが。
この問題、すごい人生で困難に直面したときに大事だなぁと。
これの求め方は図の通り、
全体の四角形の面積を求めた後に、円の面積を引きます。
黒い部分を1発で求めることはできません。
これを初めて見たとき、多くの生徒、そして昔のぼくもあきらめる。
で、その原因が
「そういう形の面積の公式知らないから」
がすごく多い。
「いや、知らない」
「知識不足」
そう言って辞めてしまってたんですね。
だから、公式使えない文章問題とかもなんか嫌いで。
計算だけはできる子だったんですけど。
「いや、知らない」「知識不足」
そういう言葉でぼくが逃げたがっていたとき。
たぶん、誰かが解決したことだけ右ならえで焼き増しして解決したふりしていただけで
人の意見も真似したりなんかして。
本当に自分が解決しないとダメな問題から
ずっと逃げていたんだろうと思います。
アポロ11号はムチャぶりでも飛ばした
アポロ11号が人を乗せたロケットとして初めて月に行ったとき。
ロケットの開発は困難を極めていました。
何せよ何の根拠もないのに、ケネディが演説で
「人類を月に行かせる」
とか言っちゃったので、開発者たちはめっちゃ焦る。
重力を振り切るには、ものっすごいエネルギーがいる。
開発者たちは、目の前にしたことのない困難に
新しい技術を生み出して、解決する方針をとることに。
けど、これがいつまで経っても上手くいかない。
そこで、責任者になったヴェルナー・フォン・ブラウン
従来試して上手くいった技術を組み合わせて、立ち向かうことにしました。
全く新しい技術から開発するのではなく。
そうしてできたのが、巨大なロケットエンジン「F−1」
簡単に言えば、今までの実用化されてきたエンジンを巨大化させればいいじゃん、ということで解決する。
そうして、アポロ11号は月に行きました。
そこらへんの詳しい話は「ブレークスルーの瞬間 何があの企業を飛躍させたのか」にあります。
また、電気自動車を実用化した企業「テスラモータース」のイーロン・マスクも
同じように困難を解決したように思います。
「イーロン・マスクの野望」にあるように
彼は、従来では難しかった、電気自動車の動力である電池開発という困難に
電池開発ではなく、「18650電池」という、ノートパソコンや電気自転車、その他様々なバッテリーとして使われているバッテリーを数千個積むことで解決したわけです。
ブラウンも、マスクも、今まで目の前にしたことのない問題を
「その困難を解決したことあるかないか」
で考えずに
「困難を解決したい。どうする?」
「自分の知っていること使ってみよう」
って流れだったと思うんです。
いや、ブラウンやマスクのような話を出すと、
「いやいやいや、そんなにおおげさなものはいらないし」
って思うんですけど、話は同じだと思うんです。
ぼくの場合は、浪人時代の数学で。
以前も詳しく書きましたが
それまで解けなさそうな問題を目の前にして「知らないと解けない」と思っていて、すーぐあきらめてたんですけど
教師が「今までやったことで解けるから、ちょっとやってみ」と言ってくれて、
それがきっかけで、おお解けるんだ!って気づいたて
そこから数学だけじゃなくて、いろんなことにも立ち向かう気持ちは強くなったと思います。
いや、ちょっとしたことで、人間変わるんですよね。
ぼくらが目の前にする問題って、究極的には
まだ誰も目にしたことない問題なわけで。
「今月、金やばい」
とかって問題だって
私、佐藤大地という人間が直面しているという点では
歴史上自分が初めて向き合っている困難なわけですよね。
「佐藤大地が2015年の6月に金欠である」という問題は
まだ人類は解いたことがないわけです。ぼくオリジナルの問題。
だとしたら、それは「知らねえよ」ってぶん投げるんじゃなくて、
「なんとかして解かないと」って。
「この面積、見方変えたらやったことないかな」って。
「こういう場合、前になんかなかったか?」って。
今まで自分が経験してきたこととか、検索したりして探し出さないといけない。
やっぱ、
それの繰り返し
だと思うんです。
誰だって、諦めたくて諦めてるわけじゃないと思うんですけどね。
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