8/8は立秋の日。僕は主人公じゃなくていいやって思う
8/8から立秋です。
漢字からして秋めくころのように思いますが、
昼の気温からすると、まだ全然夏。
むしろ夏も真っ盛りで。
どこが秋なの。
そう思うけれども、
それでも少しずつ、夜に近づくにつれて涼しい風がこちらでも流れてきました。
そして何よりも
空から少しずつ、秋が始まるのが、立秋だそうです。
いわし雲、うろこ雲。
そういう秋の雲が、入道雲からかたちを変えだすのです。
*
この1年は、言葉よりも先に涙が出る一年でした。
その涙を、落ち着いてから少しずつ少しずつ言葉にする一年でした。
不思議に涙が出るのです。
ドラマとか小説とかだけならまだしも
人と話していたり、人と飲んで楽しかったりしても泣いちゃうので
とうとう頭おかしくなっちゃったかなと思いました。
その理由はよくわかっていませんが
なんとなく年のせいにしてやりすごしていこうと思います。
それまでは、ただガムシャラに、言葉を出して、意味を見いだして。
とにかく、いま目の前にあるものに早く言葉をつけて、意味を見出して
「これはこういうものだよね」
「あれはああいうものだよね」
そういう日々でした。
意味のないものは嫌いで。
だから説明したかったし、評価したかったし、解釈したし。
意味や価値を見つけ出すことばかりの人生だったように思います。
それで楽しい?
そういうことをことあるごとに聞かれてきて
え、全然楽しいよ。
何が悪い、というくらいの気持ちでそう答えてきました。
無駄な時間は嫌いで。
待たされるのは嫌いで。
まっ平らなものが嫌いで。
そういうものを見ると
で?
と言ってしまっていました。
自分の人生は意味のあるものでなければいけなかったし
そうすると自分の人生は物語のようなものでなければいけなかったし
そうすると自分は物語の主人公であるはずで。
そうなると、自分の人生に関わるものは、すべて意味がなくてはいけなかったわけで。
たくさんの人が目の前から離れていくことが積み重なってきて
たくさんのことがつかみきれないという場合が積み重なってきて
どうやったとて、自分の前から離れていってしまうときは来るんだろう、と思ったのがこの一年。
諸行無常の響きあり
なんてうまいこと聞いてはいたものの、
知識と経験はやっぱりその威力の違いすさまじく
それらの経験は自分のなかで確かに変えていったのです。
手放すことをおぼえときなさい。
自分の手をはなしたとしてもそれは案外大丈夫だから。
そういうことばがずっとあたまの中にありました。
「自分がいないとダメだ」
なんて考えを、持たないようになっていきました。
そのかわり
「自分がいたいからいるんだ」
そう割り切れるようにもなりました。
*
8/8はぼくの生まれた日です。
いままでは、誕生日は自分が一番主人公になれる日でした。
自分が一番祝われる日でした。
けれども、この一年で
自分が主人公だなんて欲張らなければ
こんなにも毎日ちょっとのことで楽しめるのだと見えてきました。
自分が主人公であれば、ちょっとやそっとの出来事で満たされることはないのですが
自分が主人公でなければ、ほんのちょっとの出来事で満たされることができます。
たとえば、
コンビニで目の前にいた親子の会話がほほえましかったりだとか
今日のおひるごはんが美味しかったりだとか
明日のお昼やすみにまだ食べたことのないアイスを食べることにしているとか。
そうして、毎日が周りによっておそろしく幸せにしてもらえていると
やっと気づくことができたので
今年の誕生日は、できるだけ、
いつもおせわになっている方々、大好きなひとたちに
こっちから感謝を届ける日にしたいと思いました。
渡せるひとにはプレゼントを渡したいなあと。
だから明日は、家族にケーキを買っていきたいと思っています。
明日は立春、ぼくの誕生日。
27歳になります。
ありがとうございます。
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