人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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バイトでも組織を変えてやる そのために僕に明らかに欠けていたひとつの考え方

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今日から佐藤くんに組織を回してもらおうと思うんだ。

Tendon & Udon
Tendon & Udon / OiMax

へ?
おごってもらった天丼に意識がいったぼくは
何を言われたのかよく分かっていない。
課長のおごり。750円也。


え?
もう一度課長を見て聞く

「今日から佐藤くんが組織を回してもらおうと思うんだ」


ぼくが、ですか。
さっきよりちゃんと聞いていたけど
それでもよく分かってない。
箸を置いて姿勢を正す。



「きみが、バイトのスタッフを全部回しなさい。
 おれは佐藤くんにだけ仕事を伝える。
 バイトに入って来るときに伝えた
 『本当に任せたい大きな仕事』だよ」



ついに来た。
“大きな仕事”

けど
ちょっと、でかすぎやしませんか。


「佐藤くんは任された仕事を
 それを適切な人に適切な量でさばきなさい。
 そして、バイトだけで考えて仕事をこなす。
 職員はほぼ介入させないが手助けもほぼない。
 いいね?」

「はい」

「そしてそこから、バイトだけで仕事をつくりなさい。
 バイトにしか思いつかないものをつくって欲しい。
 この会社に」


「はい」


「すごく大変な仕事だ。
 耐え抜く自信はある?」


「はい」


これだ、これがやりたかった。


「そこで、だ」
と課長


Smoke 4
Smoke 4 / AMagill


「これまでどうして
 “雑用”と思うようなことを
 やらせていたか分かるか?」


「あ、いや分かりません」


思えば、そうだった。雑用ばっかり
コピー取り。
原稿の構成。
Excel入力。
机運び。
書類整理。


そうか。と課長がちょっとだけ笑いをにじませる。
「アイディアってわがままのことじゃないんだよ」



「アイディア出すにしても、だ。
 ここの課がどういう流れで動いている分からない。
 そして他の課にどういう影響を与えているかも分からない
 そういうこと分かった上で提案しないと
 佐藤くんの言うことは単なるわがままだ」



なるほど。
そういうことだったのか。
“わがまま”という言葉が痛烈に響く。


「新しいものは今あるものの上に成り立って行く。
 新規の業務は今までの通常業務を無視して提案しても
 邪魔なものになるだけだからさ」


ぶん殴られる気持ち。


新しいものを生み出そうとするとき
ぼくは頭のどっかで
今行われていることを知らなくても良いだろう
と思っていたからです。


コピー取り、意味ない。
文章校正、意味ない。
Excel入力、意味ない。


今行われていることは
理由があるから行われているわけで
それを知らないで新しく提案するのは
単なるわがままでしかない。


現状と日常を知れ。


新しいことを考え、提案するには
今周りで何が行われていて
それが何のために行われているかを知らないと
単なる無謀と取られてしまうのだ、と。

Matcha Green Tea Ice Cream Sandwich
Matcha Green Tea Ice Cream Sandwich / Kirinohana


「バイトだろうと何だろうと
 組織に関わり、組織に影響を与えたいなら
 そもそも仕事を知らなければいけない。
 この仕事が何につながって
 そしてだれに影響していくのか。
 進めて行く上でどんな大変さがあるのか」
課長はアイスを食べている。


現場をみて、
現状どんな仕事がどれくらいで行われているのか。
そういうことを知ることは
人に仕事を任せて
さらに仕事を生み出す上でも
かなり大事になってくる。



現状と現場をよく見なくては
新しいことは生み出せない。



それはこの先ぼくが
バイトのスタッフたちを生かして行く上で
とても大事なことでした。


そして
コンビニのバイトをして行く上でも
とてもとても大切なことでした。



こうして、ぼくの
濃すぎる「バイトチームリーダー」の日々が始まりました。




本文で紹介した記事


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