人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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「もっと楽したい」と思ってた大学院時代の僕を目覚めさせたのは、先生の言ってくれた「投球フォーム」の話

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もう限界だ、カンタンな方法を教えてくれ
「レジュメの効率のいい作り方わからないんですよ」

と相談したのは、大学院時代のこと。

学部時代とはレベルが一気に変わって、
本を一冊渡され
「これ、来週までに訳してレジュメ(要約)まとめてきて。ディスカッションするから」
とかはザラにあり、不器用なぼくはひいひい言っていた。


ひいひいを通り越して、陰鬱(いんうつ)とした気持ちになってしまったある日、
やっと教授に相談するわけだ。


野球好きな教授が、言う。
「佐藤くん、野球やったこと、ある?」


肩の力の抜き方は、肩の力を入れないとわからない


ロースカツ定食
ロースカツ定食 / hirotomo

いや、そんなにちゃんとはやったことないんだけども。

けど教授は、そんなことお構いなしに続ける。

「肩の力抜くといい球投げれるんですよ。
 けどさあ。肩の力抜け抜けって言ってもさあ。
 最初に肩の力入れて投げてないと抜くものも抜けないじゃない。そでしょ?」

「そうですね」

「同じですよ、それと。
 うまぁくやるためには、最初は何でもかんでもやりすぎなくらいやるんですよ。分かんないわけだから。
 そうすると、ああ、ここはいいかなぁって分かってくるんですよ。この部分いらないなぁって。
 ねえ?」

「なるほど、です」

「私だってそうですよ。
 だからね佐藤くん、まずはガムシャラに読んでみて。
 きっと分かってくるから、どこで力抜けばいいのか、じぶんでさ」


その言葉で、ハッとして。

とくに何か新しいことを教わったわけではなく。
ただ、思い出させてもらって。

じぶんが結局のところ、不器用な人間だったということに。



必要なムダ無きところに器用さ無し


牛ヒレ肉のステーキ赤ワインソース
牛ヒレ肉のステーキ赤ワインソース / ume-y

「必要なムダ」っていうのがある。


上手で器用な方法を見つけるまでには
なんだかんだで、やりすぎなくらい最初はやって、
そこからだんだんとコツをつかんでうまくなっていくことに。

そのときのぼくは、大学にも長くいるようになったから、
なんだかんだで楽な方法を探していて。

いつもなんだかちょっと力を抜いてやっていて、
そうして「できない」「もっと楽な方法ないか」って。


いろんなことを人生で経験してできるようになると、
うまいやり方ばかり求めるようになる。
うまいやり方が世の中に溢れていることも知っているし。

たしかに、知識を入れれば、ムダは極力なくせる。
けど、究極ムダはなくならない。
何か未来に新しいことをやろうとすれば、うまくいかないことは出るし、
それはあとから見れば「効果の出なかった」ムダなことになる。

「過ぎたるは及ばざるが如し」
ということばがあるけれども、
「過ぎたる」も「及ばざる」も知らないと、「ちょうどいい」はわからない。


だから、いつだって、なんだって、ちょうどよさを見つけるためには、
いっぺんやりすぎなくらいやってみることが必要。


 ***



最初はまずなんにせよ、投げないといけない。
もがかねばならない。
そのときやっていることは、あとから考えればものすごいムダがある。
けどそうしてやっと、力の抜き方がわかる。



人生を、かっぽしよう
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