そうか。いつも「声がかからない」僕と「声がかかって」必要とされる人たちの単純な違いに気づいた日
何かするとき「高確率で声をかけられる人」ってのがいるわけでして。
今回はその高確率の秘密に気づいたときの話。
<目次>
だれかが何かをする際に、
それは趣味の範囲でも仕事の範囲でもいいんだけども
ぼくはずっとそういう人たちを「いいなあ、うらやましいなあ」と思ってました。
嘘つきました。
そんなもんじゃないです。
「なんでおまえなんだよ、どうしてぼくじゃないんだよ。ふざけんな」
くらいで妬んでました。
人って黒い。
「今度こういう企画に声をかけていただきました!」とか
「機会をいただき、この企業の方と一緒にプロジェクトに参加することになりました!」とか
そういうことをSNSなどなどで報告する姿を目の当たりにしては、
ぼくは妬みと悔しさとうらやましさみたいなものを混ぜたため息ばかりをはいていました。
「なんであの人ばっかりよお」と。
本当にこの負けず嫌いというか、嫉妬深さというか、
そういうものにはじぶんがじぶんで感服します。
だって、ほかの人よりも、ぼくのほうがよっぽど勉強しているはずだったし(私調べ)。
なのに、明らかに言い出したのが最近で、明らかに知識もそれほど深くはない人が、次々と声をかけられる事態。
これはなんぞ。
そう思ってモヤモヤしていました。
気づかされた一言
そんなある日、またしてもそんなモヤっと感しかない場面が、
しかもぼくの目の前で展開されて。
知人とご飯を食べているときのこと。
「今度さ、こういう企画の話が来てて、だれかいい人つないでって言われてるんだけどさ」
おお、それは面白そう ってぼくは反応して、
その言葉にはもちろん、ぼくもやりたいなあ、興味あるなあなんてことを、
パブロフの犬よろしくよだれを垂らすような感じを込めていまして。
そしたら。
「あの人、そういえばこれに興味あったよね」
この一言。
「あの人」ってのはもちろんぼくではなく。
ぼくの胸をロンギヌスの槍(参照:エヴァンゲリオン)のごとく突き刺す。
「それなら!ぼくも興味ありますよ!」
そう言いたかったけれども、それももはや言い出すことができず。
またか…
と思って。
ぼくのほうが…
と思って。
「あれ、興味ありましたっけ?あの人」
と、それでも嫉妬に満ちながら平静をよそおうと
「なんかFacebookかTwitterに書いてたよね? そういうことに興味ある」ってこと。
「あー。まー。たしかー」
…
ちくしょう。
食事が終わる。
なんだそんなことか
なんとなくおさまりがつかなくて、ヤケクソでひとり銀だこを食べる。
それまでの悔しさとか虚しさとか、
そういうものがぽこぽこと具体的なシーンとともに浮き上がってきて。
なんでだよー。
世の中理不尽だよ。
そうやって思い返してはふてくされて、ふてくされてはタコ焼き食っての負のスパイラルを繰り返していたら
気づいた。
ああ、なんだ。そういうことかい、と。
そんな簡単なことだったんかい。
べつに深く勉強してるとかそんなの全然気にされてなかったんです。重要ではない。
あるキーワードを考えたときに、パッと相手の頭の先頭にじぶんの名前が思い浮かべばよかった。
「『興味ある』って誰よりも言ってりゃいいんじゃん」
誰よりも真っ先に、
誰よりも早く、
「このテーマ興味ある!考えてる!」って。
リアルでも、SNSでも、職場でも、なんでも。
そうすると、印象が強く残って、真っ先に思い浮かべてもらえる。
「あ、そういえばあの人…」って。
これで声がかかるんだ。
答えは案外単純なところにあった。
実はすでにそういうことやっていた
けど、それに気づくと同時に、これまた気づいたのは
「前からやってたじゃんか」
思い返せば、バイトの職場で
「Evernoteスゴイっす、Evernoteスゴイっす」
ってやたらアプリのEvernoteを言ってたら、上司がEvernoteを使い始めて、ものすごい声かけられるようになって、
そのうち「アプリやらウェブサービスやらは全部 佐藤」って流れになって、
それがきっかけで、自然といろんな仕事を任せてもらえるようになったっけ。
そうか、やってたんじゃん。
そう気づいてから、ぼくはやたらといろんな言葉を真っ先に興味のあるキーワードを発し始めました。
「Evernote」とか
「ファシリテーション」とか
「場づくり」とか
そうしたら、そういう相談がネットでもリアルでもわんさか来るようになって。
頼られるから、じぶんも勉強をどんどんする。
こうして現在、Evernoteアンバサダーとして、公式パートナーを組んでいるのも、元をたどればそうやって 真っ先に声を出し、そして出し続けた からこそ、声をかけていただけたのでした。
***
声をかけてもらうには、
何でもいいから、まずは興味持ってるんだと声をあげること。
そして、声を上げ続けること。
人生を、かっぽしよう
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