人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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「好きだから知りたい」ではなくて「知るから好き」になるクセのおかげで僕にチャンスが降ってきた

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引っ越しのために片付けをしていると、過去の好きだったものがどんどん出てくる。




昔ハマっていたことの足跡みたいなものがごっそりと出てくる。
その都度、その向こうにあの頃を思い出して、懐かしさに浸り始めて手が止まる。


ということは、片付けをしているとだれしもが困ってしまうことであったりする。




それにしても。




いまではすっかり忘れてしまっていた昔ハマっていたことなんかが出てくると、
「よくもまあ昔のじぶんは狂気じみてこんなことにハマっていたよなあ」
「なんでこんな集めてんの?」
なんて感心すると同時にちょっと引いてしまう。
無我夢中だったんだろうなあ。




そんななかで今回もまたひとつ、過去のじぶんがまたしても出てきた。




それは大量の「電化製品のパンフレット」だった。

スマートフォンタブレット、PC、スキャナー……

ざっと数えても100近い冊数がある。

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なんだこれ。と気持ち悪く思いながらも、向こう側からほのかに昔の記憶が染み出してくる。




そうだ、こういうのからハマっていったんだった。
電化製品とか電子デバイスとか、アプリに。

で、そうだ、これがぼくのチャンスになったんだったなあ、思い出せば。

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大学一年生のころ。

最初はPCを見に行って、ぶらっと寄った仙台駅東口ヨドバシカメラ


それほど買う気もなかったけれども、もっと使い勝手のあるものはないかなぁくらいで行った。

それまで機械オンチだったじぶんだったから、電化製品など見に行くこともなかったから、見てもさっぱりだったし、説明を受けてもさっぱりだったし、興味も湧かなかった。

とりあえずその場に所狭しと置かれているカタログがきれいだったし、持ってたらなんか詳しい人っぽいよなあ、かっこいいよなぁなんていう意味のわからない理由で数部かばんに詰め込んだ。

つまらない授業があったときに何もすることがなかったので、何気なくかばんの中にあったそのカタログをダラダラと眺めていた。
スペックやら性能やらチップがどうたらとか、そんなことを書かれていてもよく分からなかったけれども、ああ、かっけえ。なんて思って見ていた。


だけど、カバンの中にテキトーに入れていた数部のパンフレットがなくなると手持ち無沙汰になって、バイト帰りにヨドバシがあるからふらりと寄って、まだ見ていないパンフをこの前よりもちょっと多めに入れて帰った。



そのうち、行き帰りの電車などでパンフレットをむさぼるように見るようになった。



そこから、ハードウェア(機体)だけじゃなくて、ソフトウェア(アプリなど中で動くもの)も気になりだした。検索エンジンにも少しずつ興味がわくようになっていた。



そういう興味が他のことにも結びついて、Evernoteにも興味が出たりしたのだった。

で、気づいたら、機械オンチだったじぶんがアプリやインターネット、デバイスなどについて聞かれるようになっていた。
好きになりすぎてイベントを起こすようになったらEvernoteアンバサダーになっていく話は以前にも書いたけど。


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そういうことがきっかけでApple Storeでイベントをしたり、仕事が増えたりしたのは事実で。

そんなこんなの話は、そもそもワケも分からずパンフレットを持ち帰ったことが始まりだったことを引っ越しの片付けで思い出した。





とにかくまずは集める。
それが「好き」を呼び「チャンス」になる。





ぼくは、みうらじゅんさんがフリーターの鏡だと思っているのだけど、彼の著書、そしてぼくのバイブルである『「ない仕事」の作り方』って本の中にこれに近いことが書いてある。

「マイブーム」という言葉や「ゆるキャラ」、「仏像」など、それまで見向きもされなかった色んなことをそれこそ世間的なブームにしてきたみうらじゅんさんが、「ブームの作り方」をものすごく詳しく解説している。

みうらさんは、なんとなく気になることがあると好きになったり興味を持つためにやることがある。


「大量にそのことについて情報を集める」


こと。


たとえば、ゆるキャラやゴムヘビをブームにしようと思うと、大量に地元のマスコットキャラを調べたり見に行ったり、ゴムヘビを大量に購入する。
そうすると、最初は興味がなかったのにどんどん興味が湧いて、その面白さが後からわかってブームの入り口をつかむことができるらしい。


つまり、

好きになる→情報を集める

ではなく

好きになりたい→情報を集める→好きになる


という流れ。


そしてそうやって周りに広めたり語ったりしていると「愛好家」「専門家」「第一線の人」というように世間が頼りにして、仕事になるという。


「ない仕事」の作り方
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人間関係だと以前書いたようなことになるけど、



これが本当にチャンスを産んでくれてたんだよなあ。



たしかに、ぼくのまわりで「どうしてそんなに興味たくさんあるの?」ってひとは、まずまっさきに「調べる」「足を運んでみる」ということが癖づいている様に見えるよなぁ。


うん。再自覚。


好きになりたいから情報を集めて、好きになる。



再び目の前にしたカタログを見てもやっぱりワクワクするじぶんがいて、けれども、大学一年の頃にもう少し法学部らしい何かもそんなふうに集めていれば、きっともうちょっとできたんだぞお前さんよ、と昔のじぶんに声をかけたくなる。


人生をかっぽしよう

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