賛否両論? 少子化対策の一夫多妻制ハーレム結婚=『ハレ婚』がすごい考えさせられる
3人の人を愛してみてよと言われたら、どうするだろう。
3人と結婚している人を愛してよと言われたら、どうするだろう。
そんなシチュエーションを通して、結婚と愛について考えさせられてしまいました。
このマンガと出会ったことで。
マンガ『ハレ婚』あらすじ
- 作者: NON
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/11/06
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (3件) を見る
東京で三人の男と付き合うも、みんな既婚者だったという悲劇を味わった主人公 小春。
恋も結婚しないと決めて、地元へと戻ってくることに。
しかし、地元に戻った小春が何やら変な光景を目にします。
それは、子連れの夫婦+1名の女性 という変な組み合わせ。
これが、一夫多妻制の条例だったわけです。
そして、小春はこの後実家に戻り、実家のカフェを潰す計画を知ります。
そして実家の借金を救うために現れた伊達龍之介。
お金のために伊達と結婚することになるのですが
その伊達はまさに一夫多妻制=ハーレム結婚=ハレ婚をしていて、
すでに2名との既婚者でした。
つまり、小春は3人目の妻として伊達と結婚することになります。
マンガ『ハレ婚』は現在ヤングマガジンにて連載中。
単行本も3巻まで出ており、今後の展開が要注目。
ぼくもこのマンガを本屋で見つけて
その設定と登場人物の気持ちの変化にぐいぐい引き込まれてハマってます。
今回はこのマンガを通して
結婚における愛の部分について、考えさせられました。
果たして、一人と結婚することって本当に素直な姿なんだろうかって。
で、三人と結婚とまではいかなくても、付き合うという人の話はすでにありますね。人生かっぽにも
そもそも結婚と恋愛ってなにが違うんでしょう?
結婚って?
結婚と恋愛は違う、とよく言われます。
それは結婚には法律が大きく関わってくるからです。
好きだ、だけでは足りないのが結婚。
実際、結婚するに値する人として
「婚姻によって受ける法律的な利益や影響を理解すること」
を日本の法律は想定していたりもします
(実際できているかは別の話)
ただ、逆に結婚の存在について考える上で難しいところは、
単なる制度を越えた先に、気持ちもあるところ。
それは「愛」とか「信頼」とか、そういう言葉で表せると思うんですけど。
結婚それ自体で生まれる利益ってのは、
財産関係、相続関係、子供が生まれた時は親権関係、
そういうことです。
別に「夫婦は愛し合わなければ罰金とか懲役」とかないわけで。
そこに必ずしも「愛しなさい」って義務はない。
だから単純に
結婚の意味が財産や子供を守ること以外ないならば
少子化をなんとかするという点では、
単純に考えて、一夫多妻制を許しちゃって
「何人と結婚しても良いよ〜子供たくさんつくって〜」
ってほうが全然良い。
こういう、
財産関係などの「仕組み」の部分での結婚と、
愛という「気持ち」の部分での結婚、
その2つの部分で、この『ハレ婚』考えさせられます。
そしてまず突きつけられる疑問は
本当にひとりの人間が、もうひとりの人間を精神的にも支えることができるのか、ということ。
ほんとにひとりがひとりを支えることなんてできるの?
お互いが足りない部分を支え合う結婚か、ひとりの人と添い遂げる結婚か。
印象深いセリフはこの「遊び人」のたとえ。
そもそも、ひとりの人間をもうひとりの人間で支えきれるかということ。
近いことを、このブログでも書いてきました。
「けどさ、恋人に相談したり、他の大切な人に相談しないで
他の人にポンポン相談ってどうなんだろ」
と一緒に聞いていた友達が彼に言う。
なんかこう、他の人や恋人を無下に扱っているよね、と。彼が言い返す、
「それって、
『相談先は本当に大切な人のところひとつに絞んないといけない』
という幻想なんじゃないの?
相談事だっていろんな種類があるわけ。
人間関係もそれに応じていろんな種類がある。
いろんなことを悩んで、そしたらそれはいろんな人に相談していいはず。
それなのに自分の恋人とか家族とか
ひとつのところに相談しないとダメなんて無理矢理すぎる。
そのくせ、何でもかんでも相談したら今度は『重い』とか言い始めるくせに」
ひとりの人間で支えきれるわけがないのに、
そこを「支えるべきだ」と考えてしまうから
いろんな不具合が起きてきて、
お互いに無理をしてしまったりして
ストレスを抱えてしまうんじゃないか。
そう思うのです。
そして、このことに加えて、もう少し考えたいのは
ぼくらの思っている愛みたいなもんは、
もしかしたら誰かに教えてもらってわかったふりしているものかもしれないということもあります。
あなたの思うそれは本当に愛か?
ぼくらが
「ひとりの人を愛すべき」
と考えているのって、
本当に生まれながらに持つような感覚なのか
それとも制度によって植え付けられた感覚なのか
もしかしたら、誰かに教えられてきた感覚かもしれない。
「あんたが一人の女性だけを愛せる真っ当な男なら
こんなややこしいことにはなってないっつーの」
「なにそれ…
決まってるの?」「“ こう”したら愛ですよって
学校で教えてくれるの?」
「まともな人間」代表の小春と
「まともじゃない人間」伊達と、
それを支える女性たちが「愛のかたち」について何度も衝突します。
ただ、
伊達は全てが全て自分勝手だとかいうわけじゃなくて
前提として自分と結婚した女性は全力で愛す覚悟をするし
浮気するような関係は結婚候補であるという考えを貫きます。
「僕は自分のモノを命がけで守る。
その覚悟が僕にはある。
キミ達の一生が幸せであるように最大限努める」(2巻より 伊達が小春にかけたことば)
ぽろっぽろ良いこと言うんですよね。
しかも伊達は女性たちに適当ではなくて
おそらく並みの男よりも女性たちのことを考えてくれてる。変態だけど。
たとえば、小春が男性との性的な行為に
なんとなく気持ち悪さを抱えていることを告白する場面。
つまり悲しいセックスはしたくないんだよ」
自分の満足とか欲を満たすためだけにセックスを強要したりはしない。
こういう部分では今まで小春を裏切ってきた男性とは違う。
もちろんこういう三人との関係には
彼女らの間にも嫉妬をするまどかや、私が一番っていう柚子の
3人の思うところが垣間見えたりする。
みんながみんな全面賛成ってわけじゃないんです。
自分だったらこの人みたいに考えるよなあとか入り込んでしまいます。
***
ただ、こうして見てきて
一方では、今のひとりがひとりを支え合う関係性に違和感を感じながらも
その一方で考えるのは
こういうお互いを支え合う約束っていうのを、
本当に結婚という制度で約束すべきなのか、どうなのか。
「僕だけを愛し
僕のために生き 死ぬ…」
「結婚ってそーゆう契約……
だと思うんだよね 僕」
そして結婚で愛が大事なら
男性だけが複数女性と結婚できるという点はどうなのか。
女性だってもっといろんな人と愛し合っても良いわけで。
果たして、結婚って何なのか。
これはマンガだけの話ではなくて、
「結婚するということ」
「誰かに愛情を注いでいくということ」
こういうことを考えていく上でもとても大切なことだと思うのです。
『ハレ婚』を読んだら、コメントでもSNSでも、考えるとこを是非教えてください。
あ、そういえば少子化対策のマンガっていえばこちらも合わせて
この記事を読んだらこちらも気に入っていただけるはず
女性用AVに教えられる心地よい関係作りで大切なこと - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ
紹介します。厳選本51冊で僕の大学生活6年間を振り返る - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ
人生を、かっぽしよう