「プロ彼女」が西島秀俊の結婚でネット騒然だけど、正しく理解したい
俳優 西島秀俊さんが結婚するということで、
そのお相手が「プロ彼女=非の打ち所のない彼女」だとかで
Yahoo!ニュースでについて話が盛り上がっていますが
これ、どうやら本家のプロ彼女とは違う意味だそうですし、
ぼくもこういう意味で「プロ彼女」が広がっていくのは嫌だなと思うので、それについてちょっと書きます。
ことの経緯
話題になっているのはこの記事
Yahoo!ニュース - 西島秀俊の厳し過ぎる結婚条件 耐えた妻に“プロ彼女”の声 (女性自身)
彼が結婚の条件を次の7か条にしたという話があり、それを今回結婚する相手がクリアしたという話。
記事によると
1、仕事のワガママは許すこと
2、映画鑑賞についてこない
3、目標を持ち一生懸命な女性
4、“いつも一緒”を求めない
5、女の心理の理解を求めない
6、メール返信がなくてもOK
7、1カ月半会話なしでも我慢すること
ここから、記事では、
「……あまりの女子力の高さに、ネット上では“プロ彼女”の声も上がっています」(前出・芸能関係者)
プロ彼女とは、“非の打ち所がない彼女”のこと。容姿端麗で性格も完璧。芸能人と交際してもブログで明かさず、陰ながら支えてカレの株を上げてくれる一般人女性だ。実際、2人の交際は2年以上もバレることがなかった。
としているのですが、
これに「プロ彼女」を提唱した本家のひとりである能町みね子さんが反論。
だいぶ間違った解釈をされてるけど、わざとなのかな… この言葉は「ネット上」じゃなくて明らかに私らの番組が出処だし→西島秀俊の厳し過ぎる結婚条件 耐えた妻に“プロ彼女”の声(女性自身) - Y!ニュース http://t.co/lCV85T3Jt4
— 食欲の能町みね子 (@nmcmnc) 2014, 11月 25
けっこういろんな雑誌からプロ彼女とか西島さんの件について意見を聞かれたりするけど、テレビで面白がって言う以上のことは特に言いたくないからだいたい断ってまして。断りつづけるとこうなっていくんでしょうねー 商標登録したくなっちゃうね
— 食欲の能町みね子 (@nmcmnc) 2014, 11月 25
プロ彼女の出処について一応言っとくと、ロンブー淳さんの結婚について私が週刊文春コラムで「彼女は一般女性というよりはプロの女性だろう」みたいに書いたのが最初で、その後それについて久保さんと話してるうちに、オールナイトニッポンで「プロ彼女」という呼び名が生まれました
— 食欲の能町みね子 (@nmcmnc) 2014, 11月 25
でもさー私が雑誌で、誰かの結婚について「あの人はプロ彼女である!」とかいちいち評論家みたいに言うのってなんかすっごい性格悪いじゃないですかー あれは悪ふざけの一種としてラジオやテレビでサーっと流してもらうからいいんですよ
— 食欲の能町みね子 (@nmcmnc) 2014, 11月 25
言葉をつくりだした本人の意図とは関係ない形で、しかも意味も間違ったまま広まっていく……これはまさに「こじらせ女子」と同じ現象!こじらせ女子現象!
— 食欲の能町みね子 (@nmcmnc) 2014, 11月 25
まあ出処の話についてだけ、正確に言えば、能町さんの言うような
Yahoo!の記事中では、「ネット上で」「声が上がってい」ると書いているだけで、
ネットの人が「プロ彼女」を提唱したなんてのは書いてないので、
その点では間違ったことを書いてはいないのですが、意味が能町さんの言うようなものではないそうです。
じゃあ本当の意味は?
漫画家の久保ミツロウさんと2人でパーソナリティを務めるラジオ番組「久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン」で使ってリスナーの間に定着したもの。「ひとつの業界の中で渡り歩く、付き合う相手がいつも有名人という一般女性」を意味するもので、「有名人と付き合うためのテクニックを備えている」というニュアンスも含む毒気のある言葉
西島秀俊の結婚相手は「プロ彼女」? “生みの親”能町みね子さんが違和感
太字装飾は当記事著者による
また
「非の打ち所がない彼女界のトップ」として「プロ彼女」と表現。プロ彼女の定義は、「インターネットで検索して自分のブログとかが出てこない人」「元モデルでも一般人感が出ているのが大事」とし
久保ミツロウと能町みね子、ロンブー淳の奥さんを「プロ彼女」と表現 - エキサイトニュース
とも。
「プロ彼女」への言及があったとされる『久保みねヒャダこじらせナイト』という番組を
自分で聞いていないので、二次情報から判断してしまうことになりますが
こういうところから考えるに「プロ彼女」というのは、
有名人の彼女になるために、相手よりも目立つ要素を持っているにもかかわらず、さも一般人のように意図して目立たず、またそういうようなテクニックもきちんと使いこなせている女性といる、という意味で
そういうことから、「一般」の女性とは違って「プロ」ということなのでしょうね。
ちょっとプロ彼女を毒づいてもいますよね。猫かぶっている的な。
これを結局のところ
「プロ彼女」=「非の打ち所がない女性」
という毒気を抜いた、変な理想像をあおるような意味にYahoo!ニュースはしてしまっているんですね。
人を好きになることにプロかどうかは意識しなくて良い
「非の打ち所がない」ってのは、あくまで西島さんの条件からしたら非の打ち所がないわけであって
それを「プロ」呼ばわりするってのは、
なんとなく「彼女」っていうものを、ある種「仕事」と見てしまうような、
そういう味気ない風潮にしかねないんじゃないでしょうか。
そもそものプロ彼女は
「芸能界などで旦那を立てる」という手法という面から見て「プロ」なわけであって
相手に尽くすことはそもそも「好きだから」以外の何物でもないでしょうと。
ぼくも「は?」というような条件をパートナーに求める人の話を聞いてきました。
「毎日6時に自分が起床するときには部屋の掃除から食事が仕上がっていること」とか
「毎朝必ずモーニングコールくれないとダメ」とか
「1分でも遅刻する人とは一緒にいれない」とか
「3ヶ国語話せないと結婚しない」とか
けど、当の本人はそれを何とも思わず受け入れている。
「その理由は?」と聞くと「え、だって好きだし」と当たり前にかえってきます。
そう、相手が好きという気持ちが根本あるわけで
その相手に合わせていると、見方によっては非の打ち所がないように見える。
しかしそれをプロだからとかどうとかで考えたら愛情がおかしい方向に行く。
だから、一般の女性たちは
相手を好きになる上ではプロになることなんて全然必要ないし
好きになることにプロがあるとしたら、もうみんなプロだし
相手のことがそもそも好きだから一緒にいるという気持ちを大切にすればいいんじゃないのって思う次第です。
そもそもが好きだから相手のわがままな部分、自分のわがままな部分も受け入れたり、たくさん話したりして乗り越えていく。
好きな気持ちにプロもクソもないってことで。
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