イライラして返信して身を滅ぼす前に タモリに学べ
「はあ!?」とぼくはイライラして、
その日SNSでとっさに返してしまった言葉で
取り返しのつかないことになってしまいました。
コメントが荒れに荒れ、人間関係として回復不能で、ぼくもズドンと悩みました。
それくらい悩むぼくを、まさか「タモリの禁煙法」が救うとは思いませんでした。
ネットがこわくなった
Death of a tomato / Identity Photogr@phy
いまの時代、メールに加えてSNSなどによって、ぼくらは
ネット上でのコミュニケーションをたくさんとるようになりました。
それとともに多くなったのは、コミュニケーションでストレスを感じること。
フォロワーから飛んできたリプがイライラするものだったり
友人からのコメントが傷つくものだったり
悩んでしまうようなLINEが来たり。
そのときにイライラして返してしまった言葉が、
その後の人間関係を取り返しのつかない状態にしてしまうこともたくさんあります。
その日のぼくも、それで失敗してしまいました。
以前からメールなどで感情的に返してちょいちょい失敗していたぼくでしたが
そのときばかりは、けっこうショックで、かなりへこんでいました。
そして、そのことをきっかけに、ネット上でコミュニケーションをとることが
とても怖くなり、ストレスになり、一度離れてしまいました。
そんな事情を友人に話したときのこと。
友人が話してくれたのは
「タモリの禁煙方法知ってる? あれめっちゃいいよ」
「知ってる?」と聞かれたぼくは
「知らない」
と、そのときは特に知りたくもない気持ちで答えました。
「タモリって今タバコ吸っていないらしんだけど、昔は超ヘビースモーカーだったらしいよ」
「そうなんだ。へえ」
「けど、禁煙して今は全く吸わなくなったわけ。なんででしょーか?」
友人のそのクイズ形式にさらにイライラしながらも
禁煙グッズかなんかやってたんじゃないの、とぼくは冷めた反応。
「正解は、『15秒待つだけ』なんだって」
その答えに対しては、ぼくは心から「へえ」と友人を見ました。
15秒待つ。
それだけで、ヘビースモーカーがタバコ我慢できるんだ。
「で、それが何が良いの?今日の話と」
ぼくが気になってきくと、友人はちょっとドヤ顔で
「おれ、こう思うんだけど
タバコをがまんするっていうのは、自分の感情をおさえるのと同じだと思っていて
『ああ、吸いたい! 手が伸びる!』という気持ちをおさえるわけだよね。
だから、イライラしてどっかに感情をぶつけたくなったときも
タモリ式で15秒待ってみれば良いんじゃないかな?
イライラした気持ちはタバコだと思えばいいっていう」
そんなわけ。あるかい。
けど
納得感はある。
その場ではまともに相手にせずにサラッと流したぼくでしたが
なんだかんだで記憶に残っていて、
あとでちょっとイライラしたときに
15秒こっそりがまんしてみました。
そうすると、
「ま、いいか」とそんなにイライラの原因に執着しなくなりました。
これは、驚くべきことでした。
人はそれほど長く怒らない
Tabaco y Chanell / Max Bosio - www.maxbosio.com
なぜ15秒待つだけでこんなにも効果があるんだろうか
とぼくは考えていたのですが
これと似た話で
たとえば、Gmailの噂があります。
最初のころ、Gmailは
送信ボタンを押してから数秒以内(正確な秒数忘れました)であればキャンセルできたそうですが、
その秒数の根拠は、
「人が自分の気持ちを落ち着かせたり、あやまりに気づくのは数秒で十分」
ということからだったそうです。
今でも、Gmailは設定次第で30秒までの間であれば送信キャンセルをできるそうです。
送信したメールを取り消す | Gmail の使い方
また、感情を落ち着かせる正確な秒数として「6秒説」もあるようです。
このように「反応」から次の行動に出るまでが、わずか「6秒」以内に起こります。
できるリーダーは、「6秒の工夫」で感情をコントロールせよ! | PHPオンライン 衆知|PHP研究所
こういうこともあるみたいですし
ネットで嫌な気分になっちゃった後って、そのままネット使って挽回しようとしがちなのね。損したままで終わりたくない、みたいな感じで。でもそれやるとだいたい悪化するのね特にSNSだと。だからネットで嫌な気分になったら潔くPCスマホの電源切るor犬動画でも観るとよいぞ
— 瀬尾はやみ (@hayamiseo) 2014, 11月 29
現在(いま)から遠ざかって、伝えたいことを見つめ直す
Toasted tomato, avocado, cucumber & hummus sandwich / SweetOnVeg
思い返してみれば
ぼくが今までイライラしてきたときは、ヘビースモーカーのように
頭よりも手が先に動いて、文字を打ち込んでいました。
だからそれを一度、
手が先ではなくて、頭の奥にしまってみて
それでも頭の奥からわざわざ出さないといけないくらい強い気持ちと必要性があるなら
そのときは、送れば良いと思っています。
けどそのときは、
「本当に相手に伝えたいことってなんだろう?」
と一度自分に問い直せていることがほとんどです。
それでも、15秒待っているだけでは全てが解決されるわけではないので。
うまくいかないときは、もうちょっと方法を変えてみました。
それで
もうちょっと良いやり方を見つけました。
単純に15秒待つだけではなくて、
・姿勢をまっすぐ正してみる(姿勢が悪くなっていることもある)
・PCや携帯などのイライラの原因から目をそらす
・「自分って今日の17時とか、今週末とか、3年後何してるかな〜」と考える
要するに、
「現在(いま)」だけを考えて必死になるのはやめよう
ということが大事だったわけですね。
長い目で、タバコよりも健康食 食べてもいいかな、みたいな。
これは効果てきめんでした。
Creamy Tomato Sauce / thebittenword.com
あのときの友人のバカ話のような
「タモリの禁煙」の話
これがなかったら、もっとイライラで苦しんでいたんじゃないかと思うと、
感謝してもしきれません。
返信してこない人への自分なりのルールについてはこちらの記事に書いております。
大事な連絡に返信しないくせにSNS更新する人に、僕が「1/5ルール」を持つと決めた日 - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ
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