先日こちらでも告知した「1ヶ月に1冊本を誰かにプレゼントする試み」
1月のプレゼントする方が決まった。
会ったこともそれまでフォローしあってもいなかった方に決まって、なんだか不思議な感覚を持っている。
この前久しぶりに書店へと足を運び、本屋をぐるっと散歩した。紙の本の棚ってどこも趣向を凝らしていて、ひとつのアートになっているから面白い。
時代は変わったなと思う。
棚の一角はもはやYouTuberが埋め尽くしている。
昔、芸人やら料理ブロガーの本が所狭しと並び始めたときの感覚を思い出した。
何気なく目に止まった本を手に取る。ページをめくる。
今回、応募に際して求めたのは「読みたい本のタイトル」だけだった。
けれども、結果的には多くの人が「タイトル」と「その本をなんで欲しいか」ということを書いてくださった。
「いまこのテーマに挑戦したくて」「このノウハウを使ってこんなことしたい」そんな理由を読んでいると、こっちのほうが楽しくなる。
「あなたの夢はなんですか?」
ということを、最近どこの誰かと話したことはあるだろうか?
「これから何をしたいですか?」
とか。
そういう時間は、多くの人が中学校の放課後の教室に置いてきてしまったような気がする。
本を通すと、その人の歩んでいきたい方向が見える。
「我思うゆえに我あり」とデカルトが言ったけれども、人間を成り立たせるのは「考えること」で、「言葉」だと思う。言葉で人は成り立ち、言葉で人は生まれ変わる。
強い言葉があれば、人はいつだって変われるし、新しい場所を目指せる。
弱い言葉を持てば、人はあっけなく潰れていく。
本は、そういう言葉でつまっている。
その一冊を毎月どこかに生み出すことができるのなら、最高なことだと思う。
来月もやろう。
人生を、かっぽしよう