批判の受け止め方? 「8:2 ルール」で聞いて受け流すのが良さげです
批判は、つらい。やっぱりつらい。
じぶんがベストだと思って提出した企画書。論文。
「どうですか。お願いします」と見せる。
高鳴る鼓動。
やや重苦しい沈黙がある。
相手はかすかに首をひねっている。
「んーなんか違うんだよなあ」
と言われ、高まった胸が空気の抜けた風船みたいにしぼんでいくのが分かる。
ショック。
「これ何でこういうふうに書いたの?意図が伝わってこないんだけど」
「いや、あのですねえ。それはこういうことを狙って書いていまして」
「うーん。どうなの?書く必要ある?もっとあるでしょ、書くこと」
そうである。そうであるんだが。
批判はありがたい。ありがたいけど。
やっぱりショックだ。
つらい。つらお。
けど、受け止めたい。どうやって受け止めようか。
そういうときに、「8:2の受け止め方」はぼくらの気持ちを楽にしてくれる。
8割は間違えているんですけど、2割ぐらいいいこと言ってんですよ。
Cafe Vittoria / snowpea&bokchoi
「きちんとなされた批判は良薬です」と前に書いたことがあります。
www.jinseikappo.com
そうは言っても、批判ってものっすごい受け取りづらい。
「良薬は口に苦し」
受け止めたほうがいいんだろうけど、良薬のマズさで死んでしまう。
言ってることは正しいけどマナーのない批判もある。
以前こちらの記事でも紹介しましたが、TBS番組『オトナノ!』での話がうなづきまくる内容でした。
CMクリエイターの澤本と、小説や番組制作にも関わるいとうせいこうさんが、
「相手からじぶんの意見が突っ返されたとき」についての話のくだり。
澤本さんが「突っ返されるのが嫌いじゃない」と言い出します。
澤本:
ぼくは、突っ返されたりするのが嫌いじゃないんですよ。嫌いじゃないってのは、
じぶんで考えてることを、出すじゃないですか。
そんときに、だいたいみんなっていろいろ言いますよね。
いろいろ言った時に、その8割は間違えているんですけど、2割ぐらいいいこと言ってんですよ。ユースケサンタマリア:
「ああ、それいただき」みたいな
澤本:
「ああ。この人いいこと言ってるな」ってことあって
じぶんがもともと考えてることと全然ちがうものができてきて、
ぼくだけでできるよりは違った面の、まったく違った方向のものができるから、それは楽しいですよね。
いとう:
たしかに、このひとは話し合ってつくったほうがいいなって思う編集者だとぼくも小説直すからね。
けっこうなところ直すよ。
またそん中にたしかに、じぶんのケツの穴を大きくしてくれるものがありますよね。澤本:
いやそうなんですよ。
だからぼくほんとうにじぶんだけでやってるって意識なくて。人にこう、いろいろこう、ちょっかい出されることによって良くなってきてることがすごい多くて。
すごい、「ツイてる」と思うんですよね
批判を全部丸々受け止めなくてもいい。
2割の良いことだけ、受け止める。
ここで「8割」「2割」で思い出すのは、パレートの法則です。
大事なことはいつだって20%くらいだ
Cafe Latte with Vanilla Slice / JamesDPhotography
80:20
「パレートの法則」で有名な数字です。
こちらに詳しく書いています
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ものすごく簡単に説明すると、
全体100%の結果に対して、強く影響する大事な部分は20%ほどしかない、と。
残りの80%は対して結果に影響を与えてない、と。
世の中そんなもんなんだなと。
これを少し乱暴にだけれど、解釈するんだったら批判を受け取るときも同じで、
相手がポイントとして10個こちらに指摘してきたなら、
全部受け取ると、メンタルマッチョでないならばどす黒い気持ちに押しつぶされてしまうので、
2個くらい「ありがとうございます」って言って受け取る。
8個は、「ありがとうございます」って言って、へへーいって右から左に受け流す。
受け取った2割は、
「お、そんな見方あったんだ。教えてもらってラッキーくらい」で受け取る。
「そっちの道も行けるけど、こっちの近道もあるよ」みたいに。
こうすることで、嫌いな意見に耳を傾けたり、批判をエネルギーに変えながらも
気持ちが健康的なレベルを保つことができる。
ぼくもブログなどじぶんが書いたものにあっちこっちから批判を受ける時もありますが、
「ああ、それも面白いなあ」って批判コメント2割くらい受け取って、
8割くらいはあんまチェックしてません。動機で死んじゃうから。
***
じぶんのアイディアはベストだと思いたい。
耳障りの悪いことは聞きたくない。
けど、批判を受け止め前に進める人になりたい。
そんなジレンマの中では、8:2。
これでだいぶ気持ちは楽になる。
人生を、かっぽしよう
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