28年間母に隠していること。今も隠し続けていること
母にずっと隠していたことがありました。
それは
ぼくが料理に興味があるということ
です。
物心ついた頃から、
ぼくにとって母親が料理が上手なのが当たり前で。
クリスマスケーキは家で作るのは当たり前。
だいたいの食べたいものは家で調理してくれる。
週末になるとお菓子を作ってもらえるのは
普通のことだと思ってたから、
昔の彼女に
「え、日曜なのにお菓子作らないの?」
みたいなことを平然と言ったら
ガチギレされるという失態をおかしたりして。
そんな料理が得意な母を見てきました。
少しずつ、ぼく自身に料理の興味が出てきたのは中学生の頃から。
料理はしたいんだけど、
下手に冷蔵庫の肉とか使ったら母親に怒られると思って、
数に余裕があって、価格も安い卵なら使っていいだろうと考えまして。
来る日も来る日もオムレツを作って、
ある週末にはオムレツを5個くらい作って
買い出しから帰ってきた母親に
「これどうすんの!?」
と結局怒られるという。
ぼくにとっての母は、料理が得意の自慢の母で。
けど同時に、だからこそキッチンには立ちづらかった。
ぼくは料理好きなんだよ、とは言えなかった。
雑誌dancyuとか見て、あれつくってみたいなあとか、思い描いてワクワクしてた。
「料理しないで」
なんてことは言われたことないから
直接的には全然母のせいではないんだけど。
けど、そういうふうにして言い出しづらい感覚が、あった。
そして、今もある。
だから、20数年間はあんまりキッチンに立つようにはしなかった。
このブログを見てきた人は、食べることに対してはぼくは異常に興味があることはご承知だとは思うけど。
www.jinseikappo.com
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何よりこのブログ内の画像を見ていれば一目瞭然なり。
一人暮らしになってから、
暇さえあれば料理を作ってる。
23時に帰宅して、明日8時出勤なのにそこから料理したりして。
自分の手から何かを作って、それが美味しいって、奇跡だよなって、
できたもの頬張りながら悶絶している28歳単身世帯男性。
「ねえ鶏の胸肉でどうやって鶏ハム作るんだっけ?」
「天ぷら油の温度を一定に保つの難しくない?」
「圧力鍋で角煮作ってもいいけど、味の染み込みがどうしてもねえ」
なんて、今では突然母に電話をかけて、そんなことばかり話している。
そこでヒントを得ては、なるほどね、やってみるわじゃあね、
なんて。そんな母息子。
けどまだ、
「料理好きなんだよね」
とは言えてない。
あともうひとつ
「お母さんのおかげで料理が好きです」
とも言えていない。
っていうのも、
なんか実際に料理するようになったらすぐに飽きちゃったとか
かっこ悪すぎるから。
リスクテイク。
しばらくしたら、
実家に帰ってコーヒーを片手に黄昏ながら、
そんなことをカッコつけて伝えてみたいです。
いつか、母の隣に立って、料理をしてみたい。
それで、誰かにご飯を振る舞いたい。
今はまだ、そんなこと母には言えないけれど。
人生を、かっぽしよう