返信が気になって寝られぬ夜は「連絡ハイ」になると良いって気づいたんだ
こんなに気になって仕方なくなるなら、連絡なんかするんじゃなかった。
と思う。
何度も何度も返信を確認して、既読を確認して、未読だと気になって、何かまずいこと書いたかなとか、嫌われたのかなとか、なんで返さねーんだよという怒りになって。
こういう中学生女子のリアルな記事を読んだ。
ぼくもLINEを消したり、見つからないよう画面上で隠したり、通知を切っていたこともある。
どちらかと言うと「返信気になる男子」だし「返信返して男子」だった。
じぶんで連絡して、毎回失敗して、じぶんでじぶんに引いてた。
変わったのは、あるときじぶんから猛烈に忙しくしてから。
そのときはやりたいことをものすごくやり始めた時期で、ブログを書いたり、イベントを考えたり、新しいアイディアの連絡を回していたりした。
そんな中で、ちょっと気になる女の子とかにも連絡をしていた。
「今度空いてる?」みたいな。
そんな中で、連絡する案件が日々ものっすごく多くなって
そのうち連絡のために時間を取ろうとしてもなかなか取れなくて、だからとにかく電車の待ち時間とか、信号の待ち時間とか、注文のために列に並んでる待ち時間の時間を惜しんで、「いまだ!」みたいに連絡を回していた。
FacebookやらGmailやらLINEやらチャットワークスやらの連絡が20を超えていたと思う。
そうすると、不思議なことに
「連絡ハイ」
みたいな状態になっていく。
どういうことかって、手当たり次第連絡するのが楽しくなっていく、というある種イカれた状態。
走りすぎておかしいくらいに走りすぎちゃう「ランナーズハイ (runner's high)」みたいな。
そもそも連絡するのが嫌いで、「やるか」と腰をあげるのが遅いほう。
バイトの事務仕事で営業電話をかけようと行動に移すのに5日必要で上司に呆れられるほどで。
そんなぼくが、企画の提案とかの必要な連絡だけじゃなく、「これ、きみがやったら面白くなると思うんだよな」とか「このニュースどうよ?」みたいな連絡をホイホイと回すのが「趣味状態」になった。
そしてまた、「これ面白いね」などの単純な返信も含めて、どんどん返信が多くなった。
そんな連絡ハイの日々の中で、朝にコーヒーをゆったり淹れて飲んでいたときにポロっと思い出したことがあって。
それは、ちょっと前に気になる女の子に連絡していて、返信が返っていたことだった。
ちょっとびっくりしたじぶんがいた。
少し前のじぶんなら、きっと返信を待っているのが気が気じゃなかったから。
数十分ごとに画面のロックを解除して通知のアイコンを確認して、アプリを開いて既読を確認し、既読だったらもやもやして、未読だったらもやもやして、だんだんもう一言二言返信なんかしちゃったりして。
「あ、暇だったらでいいよ」
「あ、忙しい?」
「あ、やっぱ何でもない」
「あ、」じゃねえよ。
けど、そのときは返信が返ってきていたのに「あとで返そう」というくらいだった。
返ってこなくてもむしろ気付かないくらいだった。
不思議なもんだ。
どうしてこうなった。
なんだこのさわやかなオトナの余裕は。
それは連絡ハイのせいだと思った。
もっと言うと時間ギリギリの状態で連絡を大量に回さないといけない状態にじぶんを追い込んだ結果だった。
こいつはいいや、と思う。
ひとつだけ連絡するんじゃなくて、ちょっと気になったことを軽い気持ちでいろんな人に連絡する。
そうすると、ひとつひとつの返信待ちに対して気が重たくならない。
返信待ってウダウダするなら、次の面白いことの種まきを連絡してしまおう。
返信待ちを、忘れるくらい。
そんなことに気づいた。
そこから最初は意識的に、次第に無意識にどんどん連絡をするようになって。
「今度飲みに行こうよ」
「こういう面白い企画あってさ」
「たぶんここのカフェ気にいると思うよー」
そんなふうに。
恋愛でも、仕事でも、そこそこ大切な連絡を回す。
待ち続ける。
返信が気になるのは、その返信が自分の未来にとってけっこう重要だからなんじゃないかなぁ。
好きな人の返信だとか。
大事な案件の返信だとか。
良い返事が来れば明るい未来だし
悪い返事が来れば暗い未来。
だから、待つことに集中してしまうんだよなー。
けど、そうすると未来は止まる。
その次の明るい未来が見えないから、よけいに返信気になったり返信催促したりする。
だったら待ってる間に別の未来の可能性を自分で作り出してしまう。
いや、別の気になってる子には連絡しまくるとかだとね、アレだから。
けどこれって、後日「恋愛工学」の技法を知って思ったのだけど、大量に女の子に連絡してフラれるダメージを減らすという点で一致しまくりで笑った。
未来がそこで止まっちゃう。
だから今でも、
面白いことを見たり、思いついたら、どんどん連絡を回していこうと思ってる。
人生をかっぽしよう
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