マックの子供店員に接客されて思うこと
今日、仙台のマクドナルドで、子どもをレジに立たせていた。
子供がマックの店員の格好をして、その後ろに本物のクルーが立って教える。
どうやらこういうことをやっているらしい。
4台あるレジのひとつのレジを使って行われてたんだけれども、面白いから他のレジで呼ばれたのにもかかわらず、後ろの人を譲って子供レジに並んでみる。
たどたどしい……
きちんと目を見て
「いらっしゃいませ」
と言ってくる。
なんて心のこもった挨拶なのだ。
校長先生ってこういう気持ちなのだろうか…生まれ変わったら校長先生でもよろしくってよ。
いつもよりも聞き取りやすい声で
「コーヒーのあったかい方ください」
と言ってメニューに指をさす。
「サイズはSMLございます。どれになさいますか?」
「じゃあSサイズください」
そう言ってまたSの部分を指さす。
「お砂糖、ミルクはお使いになりますか?」
「いりません」
ちっちゃな店員さんの目を見て首をふる。
「お会計100円です」
子どもの店員さんに注文をしていて。
子どもだからとか、丁寧に扱わなければいけない弱者だとか思うから、こうやって丁寧にコミュニケーションをするんではなくて。
大人だろうと、「普通」の人だろうとこういう気づかいをしなければならないのではないか。
と見つめなおさせられた。
いつからか親に何か返答をすると、その返答を聞いて
「おまえ、声低いことに加えて滑舌まで悪いんだからも少しはっきり言いなさいよ?わかる? は っ き り!」
などと、まるで息子の何がそんなに気に食わぬのだと思うような指摘を何度も言われてきたぼくだけれども、
今まで同じテンションでマックの店員さんにも
「ホットコーヒーのSをブラックでください」
とぺろっと言っていた。たぶん。
そういうクセって、けっこうそのまんま放置していて、じぶんのことだから余計気にしてないし、店員さんという立場の人に対してって、いちばん「サボってるじぶん」が出ると思うのですよ。
けど、子どものような見るからにじぶんとは異質な存在に話しかけるときって、
「いいかな?今のままのじぶんでいいのかな?伝わるかな?」
と、もう一度じぶんを一段高いところから見下ろす。
で、
「おまえ声低いし滑舌悪りぃんだよ」
みたいに言われてきたことがもう一度頭をもたげてくる。
そうやって、普段のじぶんだったらサボりがちなところを、異質な存在によってもう一回作り直させてもらえる。
そら、余裕ないときもある。
だから、余裕あるときくらいは。
ね。
そういうわけで子供店員にじぶんを見つめ直すチャンスをもらえたぼくであったけれども、
最後だけ。
「お会計は100円です」
と言われて
きっと100円玉出されたほうが楽なんだろうなあと思ったけど
「Edyで」
と言ってその子に若干の試練を与えたことは、謹んでお詫び申し上げたい。
こういう汚い大人を許しておくれやす。
人生を、かっぽしよう
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