君が成長しないのはレベルが1つ上の人に聞かないから
会社で動いていると、余計そうなんだけれども
同期とか、後輩とか、
そういう人たちと一緒にいやすい。
これは、フリーで働いていたときの反省ではあるのだけど
「自分よりもレベルがひとつ上の人と長くいるようにしろ」
という考えは最近よく思い出すのです。
行き詰まりを感じてはいた。
なんとなく。
フリーで働いていたときのこと。
本当はもうちょっと成果を上げていて、
ビジネス的にも成功していて売り上げも上がっているはずで。
だけどそうはなっていなくて。
認めたくはないけれど、前進は全く感じなかった。
そのときはネットで個人のクライアントのマーケティングを手伝っていた。
商品の売り文句を考えたり、売り込み方法を考えたり。
それでもやりたいことはもっと違う方向で。
ネットでコミュニティを作って、そこで学校のようなことをやりたかった。
ただ、そう思っているだけで、
日々は焦燥感と一緒に毎日焼き増しをしているような状態で。
毎日やることはある。やってはいる。
けど、やりたいことに一向に手が届かない。
自分が次のステージに進んでいる気がしない。
その一方で、
FacebookやTwitterで知り合いたちが
【報告】
みたいな書き出しで、次のステージに進んだことを発表する。
出資を受けましたとか、アプリをリリースしましたとか。
ビジネスコンテストで優勝しましたとか。
なぜだか思い出すのは
小さい頃に公文に通っていたときのこと。
ぼくよりも後から入ったはずの子が
気づけばぼくよりもずっと先の教材に進んでいて
かつては「優秀」と言われていたぼくの席は
その人に取られてしまっていた感覚。
そんなときに、久しく会ってなかったビジネスの先輩とお酒が一緒になった。
その飲み会自体、ぼくとしてはあんまり気乗りがしなかった。
よくわからない業種のおじさんたちが集まっていて
気をつかうことばかりで、気持ちのいいお酒を飲めそうにもなかったから。
けれども、ビジネスの先輩が久しぶりに飲もうよとゴリ押ししてくるから、
その気迫に飲まれてしまい、「それならば」と行くことにした。
ぜんぜん気乗りしなかったけど。
お酒の席はやっぱり楽しいもんではなかった。
何を話せばいいか分からなかったし
なんか一方的に話し続けるし……
「大地、最近はどう?」
と先輩は言ってきて。
あんまり弱みを出そうとしないぼくは
最初こそ、いやあ、まあまあっすとか煙に巻こうとしていて。
ただ、その先輩は
「うまくいってないでしょ」
とズバリ言う。
「なんかさあ、大地の周りって後輩多いじゃない?
いや、後輩が多いのはいいんだけど
居心地いいところにばかりいると
新しいところに行こうとしても
何も分からないままだよ」
プライド高いからね、大地はね、とまで言われる。
その言葉が、痛かった。
その通りだった。
後輩たちといると気持ちが楽だった。
自分ができない人間だなんて思わなくて済む。
ダメだったときは慰めあえる。
無理なものを無理と思える。
ほんと、ラク。
そういうラクをしたいという自分の甘えが、
結局そのときの自分の行き詰まりを作り出してた。
その先輩の言葉をきっかけにして、
ぼくは少しずつ、周りに聞くようになった。
自分にとって新しい仕事が落ちてきたら
自分よりも先を行くと思う人、
自分よりもレベルが1つ上だと思う人に
聞く。
聞く。
聞きまくる。
小難しい手続きの方法とか。
コツとか、失敗しやすいポイントとか。
聞かなかったのは
上から目線で言われるのが嫌だとか
もしかしたらめんどくさそうに言われるとか
そういうくだらないプライドだと気付いた。
聞いて、前に進む。前に進めなかったら、聞く。
これの繰り返し。
会社に入ると「同期」ができる。
同期は居心地がいい。
不安も共有できる。
ダメな自分がいてもいい。
けど、それだけじゃ進めない。
だから、レベルがひとつ上の相手に聞く。
人生を、かっぽしよう