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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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【ぼくは愛を証明しようと思う。】女性の恋愛感情を操りまくった先に見えてきたもの

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そこには、かつての自分がいました。



女性にモテたくて、実際にモテて、けどなんか虚しくなっていくじぶん。


「恋愛工学」を身につけた彼は、まさしくかつての恋愛にもがいていたぼくで。


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恋愛工学のテクニックは実際めっちゃ使える


"sparkling wine" / Jaako


『ぼくは愛を証明しようと思う。』

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。


これを読もうと思ったきっかけは、こういうコメントをもらったから。
以前書いた記事にもらったから。
copy.hatenablog.com

わぁ~~~・・・こ、これはもしや恋愛工学的な?(笑)でも、暗に想像させるこういう手口って効きそう。女は想像力逞しいからなー。

女性たちよ。不本意なお持ち帰りされないために詐欺師たちの「もしも効果」に気をつけて - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ

わぁ~~~・・・こ、これはもしや恋愛工学的な?(笑)でも、暗に想像させるこういう手口って効きそう。女は想像力逞しいからなー。

2015/09/10 23:22





コメントにそういう感じであったので、むしょーに気になり(影響されやすい)
じゃあぼくなりの切り口で恋愛工学とやらに反論してやるとか思ったわけです。


ということで、Kindleで購入。




「恋愛工学」とはなんなのか。



恋愛工学において
モテ=ヒットレシオ × 試行回数
であらわされる。

つまり、モテ度とは、
とにかくアプローチして、そのうち何人とうまくいくか(セックスまで到達するか)
であらわされる。




そしてモテるためには、
さまざまなコミュニケーションのテクニック(テクノロジー)を使って、
相手の恋愛感情を思い通りにする、これが恋愛工学。

恋愛工学のテクニックを使えば
セックスをするまでに、思い通りの流れで到達できるということ。


どちらかというと、条件さえ揃ってさえいれば、誰にでも使える
という意味では「恋愛科学」と呼んだほうが良さそうだけれど、
まあ、そこらへんの名前には深く突っ込みません。







『ぼくは愛を証明しようと思う。』のエピソードはこんな感じ。


主人公・渡辺は、モテない男子だったが、
恋愛工学を使いこなして女性とすぐさまキスをする永沢の姿を見て、
恋愛工学の師匠とすることに決める。


渡辺は、街コンや道端でのナンパ(ストナン)、クラブでのナンパ(クラナン)、カフェ、パーティーなど、
様々な場面で恋愛工学を試し、初対面の女性に話しかけ、連絡先を交換し、デートに誘い、セックスまで進む。


そのなかで、永沢が渡辺に様々な恋愛工学のテクニックを伝えて、
次第に渡辺は恋愛工学を身につけ、
さまざまな女性と同時に関係を持つようになっていくのだが……


このなかで紹介される恋愛工学のテクニックですが、
正直なところを言うと、見事としか言いようがない。




事実ぼくも、たくさんの記事で書いてきた通り恋愛詐欺師としていろんなところで
合コンをおそろしいほど開いたり、
ナンパをしたりして
複数の女性と関係を持っていた、
いわば「恋愛工学実践者」のひとりなのだけど
意識したり、無意識だったりで使っていた技術がたくさんあったのです。





たとえば、
ほめられ慣れている女性にはちょっとディスるとか
写真を撮ることを口実に話しかけたり、道を聞くふりをして仲良くなるとか、
二人でいるときに彼氏いる宣言する女性ほど浮気OKサインの可能性高いとか
「おれ人の心読めるから」と言って相手のことを当てにかかることで会話をどんどん進めていくこととか。




たしかに、ところどころ、変に褒めすぎなところとかおかしなところもある。

けど、そのほとんどは「うお、こんなテクニックまで書いてある」というもので
ぼくが言語化できてなかったことも載っている。
ほんとうに使いこなすようになれば、面白いように女性が思い通りになることは、保証します。





恋愛工学のテクニックだけだったらこの本を紹介しなかった

A Fine Sparkling Wine
A Fine Sparkling Wine / fincher69


ただ、たしかに恋愛工学の技術はすばらしいほどだったけれど
これ途中までの内容だったらあんまりお勧めしなかった。




後半8割読み進めたあたりから、おすすめしたいと思ったのです。


なぜか。

恋愛工学を身につけて、晴れて多くの女性と関係を持っていく渡辺が、
「ほんとうに誰かひとりを愛するってなんなのか」
ということに疑問を感じていくからです。



正直、恋愛工学だけ突きつめると、そこに出てくるのは、新しい悲しみです。




その本の中に
かつての虚無感を感じたぼくがいたんです。




ぼく自身も、永沢のようなひとたちと出会い、女性を思い通りに動かしてきました。
そして「一般的な恋愛」をしてきた人たちが聞くと「は?」といわれる関係もたくさん持ってきました。


ただ、そうした中で気づいたのは、けっきょく虚しいということでした。






恋愛工学のようなテクニックで満足できるのは、
「じぶんは好かれている」という他人に認められるされる欲求と、
性行為による快楽です。


けど一方で、恋愛工学で逃げているのは
深く人間関係に突っ込んで、傷つくことの恐れ。


以前の記事で書きました。

「好きだって言わなければ、 断られたりフラれるって可能性なくていいし。 ダメだったら、他に移ればいいもんね。 つまりそういうことでしょ」

彼が三人と同時に付き合っていたのは人に嫌われるのが嫌だったから - 人生かっぽ —佐藤大地ブログ


ぼくもこうして悩み始めることになります。


「けっきょくじぶんは逃げてるんじゃないか?」
「ほんとうに人を愛するってなんなんだろう?」
って。


「素直に好きなひとと向き合うってどうしたらいいんだろう?」
って。


そうして、その疑問はいまも考え続けていることです。







恋愛工学で見えてくる大切なことは「一途さ」は「必死さ」になってしまうこと

snow-globe
snow-globe / jenny downing


けど、そんな恋愛工学なのですが
恋愛工学を実践したからこそ見えることもあります。


それは
女性を冷静な目でとらえて
「他人にたいして余裕を持つということの大切さ」
「他人にしがみつかない大切さ」
を持つことです。



恋愛の経験が浅いころのじぶんは
好きなひととセックスがしたいのか
その人に何かして欲しいのか
その人に何か与えたいのか
ただ恋愛という感覚に浸かりたいのか
彼氏彼女持ちというステータスを得たいのか
いろんなことがぐっちゃぐっちゃしていました。

だから、
じぶん自身の見たいようにしか相手を見ていなくて、
都合のいい見方しかしていなくて。


恋愛工学のようなテクニックもむかしはアレルギーで
「そんなに女性をぞんざいに扱うべきじゃない」
「女性はそんなに簡単に人に股を開いたりしない!」
「女性は好きな男性とこそ関係を求めるはずだ!」
そう思ってて。


けど
むしろかつてのぼくの見方こそ女性を勘違いしていて、
「そうあって欲しい」という願いを
女性に勝手に当てはめまくってたんだと気づいたわけです。



ぼくは
女性を勝手にキレイなものに見すぎて、勝手に女性に絶望してたわけです。

だから、女性を正しい目で見よう、そう思ったのです。




女性はたとえ付き合っていても、結婚していても、
どこかで不満があれば魅力的な男性に抱かれます。
全ての女性がそうだとは言い切れませんが、
ぼくが目の当たりにしてきた人の半数以上は、そうでした。
そういう事実があるということ。
そういう女性を単なる「ビッチ」で済ましていいのかってこと。


女性は男性に恋愛慣れを求めていると思うんです。
ある程度重たくない余裕があるから、それが安心感になって、
安心感をくれる男性に女性は惹かれていく。
だから遊び人の方がモテたりするのです。


「一途」とは聞こえがいいけど、
「一途」はヘタすると「必死」に変わる。



「どうすれば相手に好かれるだろう?」という気持ちが、だんだんと
「この人しかいない」
「この人がいないとダメだ」
という必死さになっていく。

相手にしがみつく必死さです。

それが、相手にとっては重くなっていくわけです。




これに対して、
恋愛工学などで様々な女性の奥深くまで知ると、
「まあ、こんなもんだよなあ」
と、女性に対して変に理想像を押し付けすぎない。
いい感じの「抜け感」ができる。


この「抜け感」が、「余裕」であり、「安心感」だと思うんです。

そして、この余裕を持てれば、
自分も、相手も楽な距離感でいられると思うんです。
いろんなことを許せるようになると思うんです。



これが、恋愛工学のようなテクニックを通してしか身につかないのかは分かりませんが、
少なくとも、ぼくはそういう道を通ることで気づきました。







***




恋愛工学をタブー視したいじぶんは1度おいて、
異性を愛するということを考えるために、ぜひご一読ください。


『ぼくは愛を証明しようと思う。』

ぼくは愛を証明しようと思う。

ぼくは愛を証明しようと思う。

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