僕らが恋愛で心変わりをしちゃうのは、ほんの一瞬の寂しさのせいで
心変わりの瞬間は、一瞬で。
さみしい気持ちを抱えたふところに、やさしい一言がはまれば、
どんなにかたい絆でもスパッと切れる。
たとえば、どことなく寂しいとき。
彼氏に送った連絡が、待てども待てども返ってこなくて、
深夜にさしかかっても返ってこないときに、ふっと連絡が入る。
そこそこの距離感の男性から。
たまに連絡をかわしたり、飲みの席で一緒になるひと。
じぶんも手持ち無沙汰だったから、当たりさわりのない連絡を1、2往復させる。
「どうしたの?なんか元気ない?」
その言葉がじぶんの気持ちにさらさらと流れ込んできて、
「うん、ちょっとねー」
とかやりとりしながら、行き場のない気持ちをそのひとに伝えていく。
たとえば、とても嬉しいとき。
それを恋人に飛び上がって伝えたくて連絡したのに、恋人から返信はなんだかそっけなくて、肩透かしにあったようで、
そういうときに、まあまあ仲良くしていた異性から連絡がくる。
やり場のない祝って欲しい気持ちを、そのひとに伝える。
「おお!すごいね!やったじゃん」
じぶんが期待していた、あるいはそれ以上の反応が
じぶんの欠けていた気持ちにすっぽりとはまり
なんとも心地よくなり
「それでさ……」
と本当は恋人に伝えたい報告を、その人に伝えていく。
そうして心変わりが、起きていく。
浮気の魔はタイミングのずれにやってくる
月日の長さが絆のかたさ
なんていうのは、単純にそうとは言えなくて
っていうかそうじゃないことがたくさんあるのが現実で。
「魔が刺す」
とはうまく言ったもんで、
どんなに長い付き合いも、
たった一夜のたった一つの寂しさや嬉しさの取りこぼしで崩れていくのが実際のところ。
「このひとのほうが分かってくれる」
はっきりとは思わないけれど、心のどこかでそんなふうに思い始める。
そして、魔「を」刺すのが上手なひとはそれを知っていて。
というか、それが唯一のチャンスだと知っていて。
相手の孤独をなんとなく感じ取って、その欠けた部分を埋めるようにことばを差し出す。
そうしてぼくらは少しずつ少しずつ、そっちに引きずり込まれてしまうわけです。
タイミング
それはたしかに、つきあっていく上でとても大切なことではあるのですけど
どれだけ長く付き合っていても、お互いにちがうことに打ち込んでいるなら
全部が全部タイミングが合うほうが可能性が低いわけで。
ちょっとしたタイミングのずれで
じぶんの気持ちが満たされずに欠けているとき、
いつもなら相手がそこを満たしてくれるのに、満たしてくれないとするなら、
そういうお互いのタイミングのちがいをこそ、
「愛情の筋トレ」みたいにぐっと乗りこえないといけないんだと思います。
***
相手とタイミングがずれて、みたされないとき
相手と一緒に何かを乗り越えようとしている。
孤独なわけではない。満たされないわけではない。
むしろ、
タイミングのずれを乗りこえて、
一歩先の関係性をつくろうとしているのだ。
まずはそう思ってみると、少しだけ強くなって、
魔をひきはなすことができるかもしれない、と思うのです。
人生をかっぽしよう
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