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人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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失った最愛の人へ。彼女が毎年チョコレートを買うことで伝えること

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バレンタインデー前に母からチョコレートをもらった。
母がもらってきたものをぼくがもらうという。
そのチョコが、いつもとはちょっとだけ違って。


ぼくは一人の人を愛すってどういうことなのかなって考えさせられました。


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「本当は自分で全部食べたいんだけど、
 あんまりダークチョコレートが得意じゃなくて、
 美味しく食べてもらいたいから」
ということで、回ってきた。

であれば、まあいつものこと。


珍しい入れ物だね。こういうものに入ってるなんて。
とぼくが言うと
「旦那さんがね、好きだったんだって」
と母が言う。


「だった」という言葉で、だいたいなんとなく、分かった。


チョコレート好きだった旦那さんのために
毎年このバレンタイン近辺の時期になると、そのチョコレートをくれた方はひとつ、チョコを買うそうだ。



続けることが「愛する」ことなの?


愛する
とは何だろうと思う。



想い続ける。接し続ける。
そういう「〜し続ける」という積極的な気持ちがずっと「愛する」ということだと思っていて。
たとえば
毎朝おはようと言い続ける。
毎日ご飯を作り続ける。
毎年おめでとうと言い続ける。
目の前で反応してくれる、あなたに。


けど、ある程度経験を重ねて人生を歩いてくると
思う。
愛すること、もの、人を失ったときに
何かを「し続ける」ことが愛することの表現だとしたら
それが失われたとき
ぼくらは愛する上でなす術がなくなるんじゃないだろうかと。
だって何かしてあげるその対象がなくなるわけで。
無くなってしまったら、反応も確かめられないわけで。


失ったものに対して何かをし続けることは
もはや自分の次への前進の一歩を失わせるようなことになると思うんです。
たとえば失った人を追いかけるような、
愛するものが失われたら、自分も一緒に失われるべき、みたいな、
そういう方向性に行くしか答えはなさそうで、
ぼくは虚しく、悲しく、辛く、儚く、怖い気持ちになったりして。


忘れない。
「大切なことは、忘れないようにすることなんだよ」
「今日だけは、ちょっと頭の中で思ってあげて」
母は何度も言う。失ったものに対して、よく言う。
母は母なりに、何かいろんな経験をしてそう思ってるんだと思うんですけど。


「〜しない」
その言葉は「〜し続ける」ということからはあまりに反対側にあるような、積極的じゃない表現に見えるけど
失ったものをいつまでも探し続けたり、想い続けたりしては、
前に進めないから、「続けない」けど「忘れない」と一定の距離をとって、「私は前に進む」と選んでいくこと。




ぼくがもらったチョコも、きっとそうなのかなと。

愛す。
忘れない。
だから私も前に進める。

誰かを愛するということは、
あなたがいないと、私が前に進めない
というよりも
あなたがいるから、私が前に進める
ということなのだろうと、
思うのです。


人生を、かっぽしよう
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