いーっつも自分の話ばかりと思われてません? 原因は主語〜3分コミュニケーション〜
「大地くん、いっつも自分の話ばっかりだね」
その人は気遣って笑って言ってくれたのですが
ぼくは天井から鈍器を落とされ脳天に直撃された気持ちでした。
直後に大きなショック、その後は鈍い痛みがずっと続きました。
はっきり言ってしばらく怖くて人としゃべれませんでした。
その時は、いきなり言われたので
どうして「自分の話ばかりする」と思われたのか
分かりませんでした。
けど、探って行くうちに分かったこと。
ぼくは
「自分が話したいことばかりを話し」
「聴き上手な人ほど主語を変えない」
ということでした。
聴き上手な人はどんな風にコミュニケーションをしているんだろう?
餅は餅屋。上手い人のものを徹底的に観察する。
これ学びの基本!
ということで聴き上手だなと思う人見つけるや否や
近づいて会話を盗み聞きしました。
例えば
次のようなコミュニケーションを見てどう思いますか?
「私、この前仙台に行ってきたんです」
「そうなんだ、僕は行ったことないなあ」
「食べ物がおいしかったんですよ。
牛タンももちろん美味しかったんですけど米が美味しくって」
「牛タン食べたことあるよ。◯◯って店食べた?おすすめなんだけど!」
「いや、そこじゃなかったです」
「そう言えば今年は仙台七夕は雨で来場者減ったらしいよね」
「へえ、そうなんですね……」
以上がぼくのような「自分の話ばかりする人」の会話例
ちょっと極端な例ではありますが
周りで平然と行われています。
文字にするとひどいと感じますが
これが会話などの音だけのやりとりでスピードがあると
あれよあれよとこんな感じのコミュニケーションになります。
これを聴き上手な人に変わるとどうなるか。
後者が聴き上手さん。
「私、この前仙台に行ってきたんです」
「そうなんだ、仙台どうだった?」
「食べ物がおいしかったんですよ。
牛タンももちろん美味しかったんですけど米が美味しくって」
「米? 意外だなあ。美味しかったんだ?」
「そう、本当に美味しくって、
牛タンよりも米ばっかり食べてました(笑)」
「それって何かもったくない?(笑)」
「いや、そうなんですけど、
今度仙台行ったら食べてみてくださいよ」
……
気づいたと思います。
分かったことは
聴き上手な人は「相手の話の主語を変えない」ということ。
さっきの会話の例で言うならば
仙台に行ってきたのは「私」であって聴き手である「僕」ではない。
下手な会話例の「僕」は
相手の話に対して自分の話をしたいためか
「僕は行ったことないなあ」と返しているし
それ以降も
「(僕は)牛タン食べたことあるよ。
◯◯って店食べた?(僕は)おすすめなんだけど!」
と徹底的に主語を「僕は」に変えて話をしている。
自分の話ばっかり聴いて聴いて状態になってるんですね。
そしてさらには、しまいには
「そう言えば今年は仙台七夕は雨で来場者減ったらしいよね」
というような自分が話したい話題に変えてしまう。
これ、ぼくとしては
「こんな話もできるんだぜ、素敵だろ」アピールだったんですが
とんだ的外れ勘違い野郎だったようです。
これに対して聴き上手な人は
主語を変えません
つまり、徹底的に「あなた」の話したいことを話してもらう。
「そうなんだ、(あなたは)仙台どうだった?」
「米? 意外だなあ。(あなたは米を食べて)美味しかったんだ?」
「それって何かもったくない?(笑)」
基本的に疑問文ですし。
あなたはどう思うか、どう感じたかと聴いている。
この聴き上手のポイントに気づいたときは
天から光が降り注いだようでした。
「これか!!」と。
人のフリ見て我がフリ直せ
ってことで少しずつ少しずつ、意識してやって
段々と慣れてきました。
「話しやすい」と言ってもらえるようにもなりました。
けどまだ、周りの聴き上手な方々にはかないません。
彼らは本当に「聴くのが好きなんだなあ」って思う程
相手の主語に合わせ続けるんですよね。
「主語を相手に合わせる」
自分の話ばかり、とか言われたことがある人は、ぜひ。
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