激的読書スピードに!速読法は2種類あるんです
速読をしたいと思う人、結構いらっしゃいますよね。僕もかつてはその時間に対して情報処理の速度を上げる技術に輝きを感じ、高校の頃から速読を勉強し、今に至っていますが、最近になって速読なるものがやっと分かってきたように思います(笑)
速読
と言っても、著名な方それぞれでそれぞれのやり方がありますし、かと言えば「速読なんてないんだ!単純に読むスピードを上げろ!」なんていう速読できる人も登場してきて、勉強しているこっちとしては「もう何言ってんの!?」ってなります。
僕もそれぞれ違うのを見て、一体速読って何なんだろう?と思っていましたが、この速読の方法、大きく分けると2つの読み方になることに気付きました。
それは
共感型読書
課題解決型読書
の2種類です。
難しいネーミングにしてしまっているかもしれませんが、説明すると意外と単純なことですので、順に説明していきますね。
共感型読書
これは、著者の本全体で述べて皆さんにお知らせしたいことを、余すことなく理解しようとする読書のことです。
学校の教科書の読み方なんていうのはそうでした。精読なんて言われますね。
最初から最後までを内容がしみこむように読むのです。
つまり、著者がまず何を前提に置き、そこから何が言えるかを述べ、そして結論として何を言いたいかをしっかりと把握する読み方です。
レジュメ・要約を作るのもこの読書が必要になってきます。
例えば、「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という本はしっかり全部読むと会計について書いた本、もっと言うと数字の面白さについて書いた本なのですが、共感型読書ではさおだけ屋を引き合いに出すことで筆者が本全体で何を述べたいのか読むのです。決して自分が読みたい所だけを読んで理解することで終わりません。
また、小説もこの読み方が適していますね。
主人公がどんな順番でどのように行動してどんなことを考えたか、そして結末がどうなったかを把握するために読みます。
このような読書スタイルで速読をしているのは、佐藤優や小宮一慶でしょう。
彼らは頭から3回読ませたり、読後のレジュメや読書ノートを書かせることを勧めています。
課題解決型読書
これは、自分が知りたいことを探そうとする、言わば「宝探し」の読書のことです。
知りたいことって言うのは、ある本を手に取った時にどんなことが書いてあると思ってその本をとったのかを意識し、期待したことが書いてある部分を探し、その部分を集中的に読むことです。
例えば、先程の例だと「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」という本は、共感型読書ではさおだけ屋のことを引き合いに出して何を伝えたいのかきちんと読みますが、純粋に「さおだけ屋がなぜ潰れないのかだけ知りたい」と考える人は全部読まなくても、さおだけ屋がどういうからくりで設けているのか知れば読書を辞めても良いと言うことです。
共感型読書とは全く反対の読み方であることがお分かりいただけるでしょう。
このような読書スタイルで速読しているのは、本田直之さんがあげられます。
本田さんのレバレッジリーディングは目的意識をはっきり持って、自分のこの本に期待するキーワードをはっきりさせ、ページをめくりながら目にとまったキーワード部分を重点的に読むと言うスタイルです。
また勝間和代さんも参考にしているフォトリーディングという速読法も目的意識をはっきり持って読む点でこの分類に入ると思います。
共感型読書と課題解決型読書を比較してみましょう。
まず、読み飛ばす量は圧倒的に課題解決型読書が多くなります。
課題解決型読書にとって大事なことは自分の課題が解決されること。いわば、テストの問題の回答に必要な情報さえ手に入れば、その情報はもう十分活用したことになるのです。
読書に必要な時間はどうでしょうか?
共感型読書が多くなりますね。
著者や主人公がどんな流れでどんなことを考えたか順を追って読んでいくので、課題解決型のように自分の知りたいことだけ、自分の読みたい部分だけ読むことは許されません。本一冊、あるいは1章、一節をしっかりと読むことが求められることになります。
読後の感想はどうなるでしょう?
共感型読書をした後は、「著者はこの本全体を通してこんなことを考えていた」と人に話したり、ブログに書いたりできます。しかし課題解決型読書ではそれができないことが分かるでしょう。
本全体でこういうことを述べていた、ではなく、「自分にとってこんな風に役立った」と述べるのが課題解決型読書です。
このように、目的に応じて速読の仕方は変わります。
それを踏まえただけでも、やることが分かるので、かなり速くなると思います。
お試しあれ。