人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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「人に好かれる天才」は「人を好きになる天才」であるという逆説

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人に好かれるにはどうしたらいいんだろう。

この疑問ってのは、
ぼくらが生きてるうちに何度もなんども頭をもたげることで、
きっと一度解決したと思ったら
また3日後には未解決になることなんだと思う。

ぼくは今でもそう。

人に好かれるにはどうしたらいいんだろう。
そんなことをはっきりとは思ってないけれども
なんとなく古傷のようにたまにうずく毎日を過ごす中
面白い本を読んだ。

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『人生の勝算』

人生の勝算 (NewsPicks Book)
前田 裕二
幻冬舎 (2017-06-30)
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ホリエモンが帯のコメントを書いてあるから、
いわゆる「周りの目なんか関係ない。自分のやりたいことで周り無視してでもやっちまえ」みたいな
バリバリ反逆者みたいな体験談みたいなことが書いてあると思ったら
意外や意外、「周りを味方にしながら成功するために私がどうしてきたか」論だった。

筆者である前田裕二さんは若くして事業を立ち上げた。
当然いろんな人の力を借りる必要がある。
この本はそういう切り口で書かれているなぁと思いながら読んだ。


この前田さんのことを少しググってみても、まあこの方おもしろい人でした。
careerhack.en-japan.com



ぼくがこの本で特に印象に残ったことはここ。
第3章 『超えられそうになかった「宇田川さん」』より

筆者が証券会社に就職した際に一番最初に強烈に尊敬した宇田川さんの話。
宇田川さんは20代後半で最年少営業部マネジングディレクターに抜擢された超エリート。

そんな宇田川さんに筆者が質問する。

「この仕事をする上で、勉強しなくてはいけないことは何ですか?」と聞きました。高額な対価をもらうプロとして、入社したら即、相応の付加価値を出していきたいと思ったからです。

すると宇田川さんは「勉強なんかいらないよ。とにかく人に好かれること。秘書でも、掃除のオバちゃんでも、受付の人でも、好かれなくちゃダメだ」と答えました。

宇田川さんは人に好かれる天才ですが、それ以前に、「人を好きになる天才」でした。他人と接して、その人のいいところや、感謝できるポイントを自然に見つけて、まず自分から好きになってしまう。

好きになられたら誰だって、悪い気はしません。人間関係は鏡であり、人は好意を受けたら好意を返そうとする生き物です

人を好きになることはコントローラブル。でも人に好かれるのは自分の意思では本当にどうにもなりません


まあそうだよなあって思うんですよね。


人に好かれまくってる人からそのコツを盗もうと思って
「嫌いな人とかいないの?」
「どんな人間関係がややこしい?』
とか聞くと
「自分はあんまり人間関係ややこしいことになったことないから」
とか言うんですよね。

これその人がラッキーってことではなくて。


ならないんですよ。
人を嫌いになったり
ややこしいことに巻き込まれたり。

だってぼくが聞けば「それややこしいことなってね?」「そういう人嫌じゃね?」って思うことを
そういう類の人たちって「そうかな??」ってマジになって首をかしげるし。

あるいはこういうひとたち。

一見とっつきにくそうな人がいて。
ぼくなんかはちょっと斜に構えてコミュニケーションとるところを
好かれる人たちってのは近所のおじさんおばさんと話すかのごとく絡んでいったりじゃれたりする。

そのたびぼくは「やべえ。こいつやべえ」って思うわけですよ。


そうやって、好き好きエネルギーが相手すら変えてしまう。

たぶん、いやきっと、
最初の頃ってだれも自分のこと嫌いな人っていないのかなって思うんですよ。
ちょっと嫌われてるってのはあるかもしれないけど、
それでも最後のだめ押しは自分で。
相手になんとなく嫌われてるって感じると
こっちが最初に嫌ってしまうことで傷つかないようにしてしまうというか。

先手必勝というか。


けど、こういう『人生の勝算』に書いてあることみたいなのを読むと
同じ先手必勝なら好きになる先手を打ってしまえ
と思うんです。

最初は無理やりでもいいよなって思う。
いいところ探しゲームでもしてるつもりになって、
そのうち本当に好きになっていく。
自分もストレスが減る。
みんなハッピー。

同じ先手必勝なら、
嫌いになることではなく
人を好きになること。


勉強になる一冊でした。

その他にも、この『人生の勝算』で気になったところとかは
「社長は孤独である」と思うから本当に孤独になるんだ。
ってかんじのことが書いてあって、それはそれでハッとしたりしました。



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