そろそろ待てる大人になりたい
サラダチキンは待ったほうがいい。
最近は日々の食生活に必ずサラダチキンが入っている。体づくりを始めたからだ。
買うのは食費がかさむので、鶏胸肉を大量に買って、週末にまとめて作っている。
毎日食べるものなので、まずいのは嫌だ。出来るだけ美味しくなるように努力する。
そのうち、柔らかくするには火加減が大事だと分かった。
沸騰させたお湯の火を止めたら、鶏胸肉を沈め、とろとろのとろ火で30分、あとは火を止めて放置する。
待つ。
これが大事。
そうすると、じわりじわりと熱が伝わって、次の日の朝には、肉がパサパサじゃなくて驚くほどにしっとりと、ハムよりもはるかに柔らかくなる。
切った瞬間が毎回楽しみで、しっとりした肉を噛み締めると、本当にうれしくなる。
最初作ったサラダチキンはパサパサで食べられたものではなかった。
どれくらいで火が通るか分からず、火を加えれば加えるほどいいもんだと思ってガンガン火を通していた。
慌ただしく手を加えればいいわけではない。
準備して、待つ。
この2019年、夏明けくらいからキーワードにしていたこと。
仕事では、会社員一年目の時は、ガムシャラだった。
ただ会社が求めてくることに応えるように、目の前のことを毎日潰すように、仕事をした。
もっと思い返せば、会社員になる前から、行き当たりばったりだった。
目の前の仕事ではなくて、出来る限り6ヶ月向こう側を見て、出来る限りの準備をする。
少しずつ、そういうことを意識できるようにはなった。
体づくりもそうだ。
1週間で〜とか3日で〜なんて成果を焦っちゃいけない。
やるべきことをやったら、あとは待つ。
体はじっくりじっくり出来てくる。
3ヶ月で体を作る計画をして、2か月で10kg増量して、1か月で5kg落とした。
いい加減30歳も越えたのだから、待てる大人になりたい。
ガンガン火を炊いてパサパサの肉を食べるのではなくて、じっくり時間という財産と余裕をもって旨味のつまった肉を食べたい。
ハングリーさも大事だけどさ。
人生を、かっぽしよう。