人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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他人がタバコを吸い始めた理由が気になる

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喫煙所に行くと、どうしてもたばこを吸う人を見て、
その吸い始めたきっかけを知りたくなってしまう。

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喫煙者のじぶんが言うのもなんだけれども、
たばこっていうのはとくに吸う理由も見当たらないものでもある。

お酒だったら、
友人との付き合いで場を楽しむものとして始めることもあるだろう。
しかも、飲み食いで言うところの「飲む」に当たるものだから、飲食の喜びがある。

けど、たばこはそれとはちょっとちがう。

そりゃたばこだって「飲む」という表現もあるけれども
言うて気体なわけだから、液体と気体だったら気分はちがうはず。

となるとますます分からなくなる。


ぼくらの上の世代、今の50代以上だったら
「たばこを吸うことはかっこいい大人」
みたいな広告であおられることもあったし
これほどまでに「たばこは悪でしかない」という風潮も薄かった。

けど、ぼくらは「たばこは悪でしかありません」と教科書その他で啓発されてきた世代で、
じゃあなんで売ってんのと思うくらいだった。


明らかな偏見ではあるのだけど
見た目として「不良だっただろうな」と思う人たちは
「きっと友人達とつるんで始めたんだろうな」
ということを考えて、じぶんの中では落ち着く。

それは強さの象徴であったのだろうし
やっていないことはハブられるような
今で言うところのLINEやってないみたいなもんだったんだろうなと。


けど、そうではない人たち。
なんかもう見るからに「あなた優等生だったでしょ」みたいな。
メガネかけて、ストレートのジーンズとチェックのシャツを着ている人やら
勤続10年、ひたすらに真面目に働いてきましたみたいな顔の人が
喫煙所で吸っているのを見ると
「何がきっかけで吸い始めたんだ」
と思ってしまう。

それは
「どこで人生を間違ったんだ」
という感覚ではなくて
「たばこをつかもうと思ったその瞬間の感覚を教えて欲しい」
という気持ち。

その瞬間に、ぼくは人間のひた隠しに隠してきた感情が見えると思う。
誰にも見せないけど、その人の核の部分にある感情。



たばこっていうのは、じぶんのなかで何かしらのうっくつとした感覚を持っているときに
それをどうにかしたいと思って手に入れるものだと思っている。


合法的に手に入れられる、最大限に悪いものだから。


だから、その人にも、あの人にも
たばこを初めて手にした瞬間があるわけで
そのときの感情はいったいどういうものだったのか
ということを知りたくてたまらなくなる。


完全に趣味が悪いことは、じぶんでも自覚している。

生まれてこのかた、親から受験勉強を押し付けられてきて
その帰り道、この泥のように広がる不満をなんとか振り払いたくて
コンビニでタバコを手に入れて吸ってみた。

とか

理不尽すぎる辞令を受けた。
お酒を飲んで忘れようと思っても、どうにも忘れられない。
新しい快感を求めて、それ、一本くれよと同僚のたばこを吸った。
そのときの押し込めた感覚が、今でも仕事の休憩中にタバコを手に取らせる。

とか


なんかそういう深い感情を見たくて

けど、どうしても、たばこを吸い始めた理由が気になって気になって仕方がなくて妄想してしまう。



ちなみに、ぼくは「ひとりになりたいから吸う」ですね。


<追記>
いろんなところから「タバコを吸い始めた理由」について意見をもらったので、載せておきます。



人生を、かっぽしよう


人生を、かっぽしよう
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