YESと言いたいならNOと言え
よかれと思って色んなことを引き受けていたら、いつの間にか自分の手に負えない状況になってしまう。
そういう人はいますよね。
僕もそうです。
僕は、なんでもかんでも「やって」と言われたらやる人だったし
自分でもやりたいと思ったことはとにかく手を出す人でした。
そうやって手を出したことの中には
うまくいったこともあれば
うまくいかなかったこともあります。
どちらかと言えばうまくいかなかったことのほうが多いです。
僕がやっていたことは、要するに「やりますと言うこと」をやっていただけでした。
やります。
できます。
やりたい。
目につくものは全部拾って、いっぱいいっぱいになって、ぶっ壊れる。
その原因が分からず、また同じ失敗を繰り返す。
結局やりますと言ったその中身をやりきることはできませんでした。
原因は、現状を分析しなかったことと、それをふまえた上で断ったり、手放したりできなかったことにありました。
何かを手を出すにも、自分が今何をしていて、まだ何ができるのかという現状を、よく知らなければいけないと思います。
それを知るからこそ、誰かにやってみようと持ちかけられたことを断ることができるでしょうし、自分でやりたいなと思ったことも、もうちょっと後でやろうと我慢もできます。
現状分析ができていなければ、全部ノリで決まってしまうんですね。これはやりたい、やろう、とか。
また、だれかからの頼みを断るときにも、これくらい今やることがあるから、できないんだと言うことができます。それが言えないで断れば、失礼だと思われる可能性がありますから。
例えば、かごの中に、どれだけ食料が入っているかをよく見なければ、これはどうかと店員さんに勧められたときに、かごに入れるかどうかを判断できたり、自分でこれも欲しいなと手につかんだ商品を、あきらめたりはできません。
でも、下手をすると今度は何でもかんでも断ってしまう方向へ行ってしまうと思います。
つまり、すべてにNOと言ってしまう可能性が出てきますね
すると、現状の自分でしかできないことを選ぶようになる可能性が大きいでしょう。
現状のままの自分でいることを望むことは、さらに良い状況に向けての試行錯誤を放棄することだからです。
本当に現状で満足かと問われれば、それはどこかで不満を押し殺していることではないのでしょうか。
矛盾するようですが、それはしたくないのです。
常にチャレンジしたいです。
では、現状を維持するのにチャンレンジをするという矛盾したようなことをどう解決すればいいのかは、明日掲載の記事に続きます。