個性って何?って人のために(2)
―決めてきたということは同時に捨ててきたということ―
僕らは何をやるか自分で決めてきた
と書きました。
けれども
自分はそうやって決めて
大層なことをしてきたわけではない。
と言うかもしれませんね。
しかし
こう考えてみてください。
決めてきたということは
何かを拾い
何かを残し
何かを捨てた
ということなのです。
これは「佐藤ノートNo.45〜あとがき〜」(こちらをクリックして記事に飛べます)でも書いたことです。
一つのことを決めるということは
それほどすごいことを
逆に言ってみれば
ひどいことをしているのです。
例えば
自分がボランティアをしてどこかに行くとして
家の誰かがあなたに
一緒にいて欲しい
と願っている
あなたは自分でどちらかを決めるのです。
もしかしたら
両者ともを救う手段を
考えるかもしれませんが
必ず何かしらの要望を諦めざるを得ません。
両方を実現するために
毎日帰るようにすると決めても
家族の
「あなたにずっと一緒にいてほしい」
という願いは
少しだけ納得した上で満足してもらう結果に
なるかもしれないのです。
決断とは決めることだけではなく
決めて
断つ
ことです。
だからこそ強く
だからこそ悲しいのです。
すごく下向きな話になってしまいましたが
今こうして僕らが何かを捨ててきても
世の中はそれなりに上手くいっていませんか?
自分がいなくても世界が回る。
ちょっと悲しいですけどね。
だから
考えるべきは
自分は何をしたくて
そのように決断したのか
ということ。
そこには自分が大切にしているものが強く表れます。
素敵なことですね。
このように
自分とは何かの決断の積み重ねです。
だから
「自分なんて何もない」
と言う前に
「自分には今何があるのか」
を見ることがコツです。
どんなことでもいいのです。
家族がいる。
お金がある。
成績が良い。
毎日健康だ。
仕事がある。
それは紛れもなく
あなたが決断した結果であり
あなたが達成したことなのです。
今回の問い
今
あなたはどんな状態ですか?
自分の身の回りには何がありますか?
何が大切ですか?
今まで
何をしてきましたか?
何を達成してきましたか?