「絶対に忘れられないようにしてやる」
と彼女は思った。
「ごめん、他に好きな子ができたんだ」
と彼は平然と言ってのけたから。
その子どんな子?
わたしのほうが考えてるよ?
もう一回考えなおさない?
泣きすがることもできた。
けど、彼女はそうはしなかった。
それはみっともないと思ったから。
「そっかしょうがいないね」
奥歯をなくなるほどぎりぎり噛み締めたい気持ちだった。
忘れられないようにしてやる。
それで「やっぱりお前が一番だよ」って気づかせてやる。

pomerol / jenny downing
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