人生かっぽ

人生かっぽ —佐藤大地ブログ

哲学、言葉、人生観、仕事、恋愛、など人生をかっぽするような物語をつむぎます。宮城県 仙台市を主な活動拠点とする佐藤大地のブログです。2014年からEvernote公式アンバサダー。大学院では政治学を研究していました。

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祈りが立ち並ぶ祭り仙台七夕 #宮城へようこそ

仙台駅に降り立つと、その独特のかたちが迎え入れてくれる時期になる。


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仙台七夕の季節。

仙台七夕は8月6、7、8の三日間に開かれる。


仙台七夕には、
「七夕」だったときと
「七夕祭り」だったときがあって。


最初、仙台七夕は「七夕」でした。
それは単なる文化だったんだそうで。
江戸時代に、文化の向上を目指して、七夕飾りを盛大に作らせたとも言います。


しかし、それも次第に廃れていったと言います。


その後、その文化が廃れたことを残念に思った地元の青年たちがいました。
そこで七夕飾りを盛大に飾ってみると、大勢の見物客がやってきました。

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そこから、
地元の団体がついたり、
コンクールを開いたり、
行政がバックアップしたりと、
仙台七夕は「仙台七夕祭り」へと変わっていきます。


そして、七夕祭りは1945年の仙台空襲を超え、原爆投下を超え、
今、折り鶴の七夕飾りを作り、そのうちの18万羽は、平和への祈りとして贈られます。


また、東日本大震災が起こった、2011年。
京都の祇園祭は、仙台七夕祭りに参加しました。
これは、平安時代中期の貞観大震災のとき、
祇園祭が各地の平和を祈って始まったことが由来にあるから。


こうして、
織姫と彦星の祈りの日に、
ときを超えて、様々な祈りが関わるお祭りへと姿を変えてきました。


最近だと、アーケードに並ぶそれぞれの会社も飾りを作っていたりして、ユニークで面白いです。

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スタバとか、ソフトバンクとか。
いつもは土地柄を感じない雰囲気の企業も
この期間ばかりは「仙台らしく」なります。


仙台に住んでいても、いまいち「いつやるの?」ってなりがちな仙台七夕祭りですが、
それでもこの時期になるとあちらこちらに飾られる祈りの飾りに
「ああ、仙台だなぁ」と当たり前ですが、大切なことに気づいたりするんです。


ようこそ、宮城へ。仙台へ。


人生をかっぽしよう。

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老いて行く耳。もう一度傾けてみる

「あ」
と言って、家庭教師先の生徒が「静かに」と言うように指を立てる。

意味もわからず思わず黙ってしまう。

目の動きから耳に神経を集中させているのが分かる。

「何の虫? 先生」

え?と思って、自分も後を追うように耳をそばだてると、
次第にそれまで耳に入れていなかった音が聞こえるようになる。



りーりーりーりー

という音。


「ホントだね。何だろうね」


しばらく二人して何にも話さずに耳をそっちに傾けていた。


世界に、もう一度耳を傾ける。


歳をとると耳が遠くなる、なんて聞く。
まだ耳が遠くなる歳ではないのだけど、
それでもなんとなく、そんなことを思うのです。


人間ほど耳が器用な動物もいない、と聞いたことがあるのです。
なんでも、あまり意識せずに聞き流す音と聞き流さない音に強弱をつけて聞いているそうで。


前に、聞こえすぎることの悪影響も書いたのですけどね。

その話を聞いたときに、本当に賢いなあと思ったのですけど
もしかしたら、本当にさみしいことだなあとも思えるんです。


何回か聞いた音を、声を、
「聞いたことのあるもの」という箱に振り分けていく。
その箱に入れたら注意を払わない。
「聞く必要のないもの」になる。


だんだんと、その箱に入り、注意を払わない音が増える。

世界が少しずつ沈黙して行って、そこには何の刺激もなくなっていく。


聞く音と聞かない音を振り分けられることが「賢い」と言うのなら
たまには少しだけ「馬鹿」になっても良いんじゃないかなと思うのです。

馬鹿になって、もう一度、聞いてみる。
そうすると、今だから聞こえること、聞けることも増えているんじゃないかな。


その「りーりーりーりー」という鳴く虫は、
生徒にとっては未知の音だったんでしょうね。
そっちのほうが、生徒にとっては勉強なんでしょう。
ふたりiPadで声の主を調べる。


夏は、とくに音に溢れます。


そう考えると、彼ら幼き者の耳はうらやましいなあと。

ちょっとうるさすぎるかな。


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