母と子のアーモンドキャラメルときどきメメント モリ

母と、話す。母の同級生が亡くなったという。 「なんでもできるみんなが憧れる人だったんだよねー」 特に思い入れがあるわけでもなく、過ぎていくひとつの出来事のように、母が語る背中を見る。「そっか、そうやって過ぎてくんだね」 ぼくは原稿を書きながら、母はアーモンドをキャラメルとこんがり焼いた匂いのせいか、穏…