求めてたのは、アドバイスなんかじゃないよ

「そんなこと分かってるよ!なんでそんなこと言われなきゃいけないの!」 肩をつかんだ彼の手を、彼女が振りほどきながら、投げ捨てるように、言う。 「もういいよ」 それが、彼が、彼氏として聞いた最後の彼女の言葉。 鈍く、扉が閉まる。ドアノブ / yamamotokyms