やる気スイッチの見つけ方
やる気スイッチ、ぼくのはどこにあるんだろう?
見つけてあげるよ。君だけのやる気スイッチ。
やる気スイッチ
とは、学習塾のスクールIEが宣伝で使って一気に広まった言葉だ。
言い得て妙な言葉だなと思う。
人間はやる気の入るスイッチがあって、それを押すとさっきまで恐ろしく怠け者だった自分にモチベーションという稲妻が走り、ぼくは激しく動き出す。
そんな、生まれ変わった自分を、いつだってみんな憧れている。
ただ、じぶんは今はまだ、スイッチが切れてだけなのだ。
そう思ってる。
ぼくも、欲しい。
明日は朝から早起きして終わってなかった家事やらなんやらを絶対に片付けてやるのだ。
明日の休みはしゃきっと起きて家のことを終わらせて、出かけて平日やりたかったいろんなことを終わらせて素敵な週末の眠りにつくのだ。
いつだって、そう思っている。
それでも、週末は1画面に配列されたSNSとYouTubeを開いて、おいさっきそれ開いたばっかりじゃんというSNSをまた開いている。
やる気スイッチを押せれば。
いつだって、そう思っている。
話は唐突に変わるけれども、
自販機でコーヒーを買うのが好きだ。
自販機に入ってるコーヒーが好きだとかいう話ではなく。
自販機でお金を入れて、缶コーヒーのボタンを押して、缶のプルタブを開けて、3回くらい思い切りよく飲む。
そういう一連の体験が好き。
そうすると、なぜだか内側からふつふつとやる気が出てくるように感じる。
缶コーヒーを買うことが自分のモチベーションアップになるということは以前も書いた。
www.jinseikappo.com
何を隠そう、この記事も今現在、
さっき自販機で缶コーヒーを買って飲み干して、スマホを取り出して書き出しているわけ。
やる気スイッチというのは、「心理トリガー」という言葉で研究されている。
行動心理学。
行動のトリガーになるのはなんでもいいらしい。
やる気スイッチというのは、意外と日常のふとしたところにもうすでに作られていて、もしかしたら気づかず自分はそれを多用してるのかもしれない。
『習慣の力』という本を以前読んだ。
チャールズ・デュヒッグが人が知らず知らずにとってしまう行動の流れ(習慣)について、こんなことを書いている。
毎朝だいたい決まった時間に朝食を食べるのは、空腹だからだろうか?それとも時計が7時30分を指しているからだろうか?あるいは子供たちが食べ始めるからだろうか?あるいは服を着替えると、朝食をとるという習慣のスイッチがはいるのだろうか?
デュヒッグは
習慣(ルーチン)形成には ・報酬(欲しい快感 満足) ・きっかけ(時間や機会)
が大きく関係すると書いている。
画像は本書から引用
ということは、悪い習慣なら
どんな報酬ときっかけが影響しているか振り返り
その報酬と振り返りを違うものに置き換えてみればいいというわけ。
例えばどうしてもポテチを食べちゃう習慣があったとして
その習慣が欲しい快感が「何かしらを食べること」なら、「ポテチ」から「ガム」にするとか、そんなこと。
ここに書かれていることがその通りならば、
ぼくらは良い習慣も悪い行動も「きっかけ」と「報酬」を見直し、うまく組み替えればコントロールできることになる。
良い行動は何度も起こるように。
悪い行動はもう起こらないように。
やる気スイッチはあるんだ。
そう思えるだけで、なんかちょっと希望に満ち溢れるよね。
そしてそのスイッチが自販機みたいにまちなかのふとしたところにポツンとあるとするならば。
なんだか自分が変われるチャンスなんて案外どこにでも隠れているんだと思えて、それもまた希望に満ち溢れる。